南三陸ワカメ漁業支援ボランティアツアー①

2025年5月5日 2025年5月7日

fellows will

2025年4月26日(土)、3月に続き漁業支援のボランティアツアーです。大型連休初日のため道路事情が少し心配ですが、参加者さん8名、スタッフ3名、ボランティアサポートさいたまのドライバーさん、計12名で南三陸に向かいます。今回はじめましての参加者さん、かなり久しぶりに参加されるというリピーターさんもいらして大変嬉しいです。出発の東京駅界隈はあいにくの曇り空ではありますが、3日間怪我無く無事にツアーを催行できますように。ドライバーさん、今回も長時間ドライブよろしくお願いいたします。

フェローズウィルのツアーではツアーバスの中で自己紹介をして頂きます。3日間寝食・作業を共にする皆さんとのコミュニケーションの入口であることはもちろん、ツアーに参加申し込みして下さったきっかけや目的・震災のこと、日頃関心を寄せていること、価値観、趣味などをお伺い出来てとてもいい時間です。気仙沼にゆかりのある方が偶然2名いらっしゃいました。毎年ワカメの時期には三陸のワカメを食べる機会は多いけれど、ワカメがどう商品となっているのか、どんな作業をしているのか、道具はどのようなものなのか、実際に体験できることを楽しみにしていますと。「自分で現地に行ってみて・目で見て・感じてほしい」という思いでツアーを催行しておりますので、こういったお声を頂けることで今回も催行出来てよかったという思いです。

久しぶりに参加されたリピーターさんは、変わっている事・変わっていない事が両方あると思う、少しこわい気もします。参加を機に参加当時(ちょうど今の時期)の写真を掘り起こして大量のめかぶの写真が出てきたけれど、海水温上昇等で今の時期はめかぶはほとんどないと聞いて...。漁師さんたちとは変わらず一緒に作業をして、楽しい時間を過ごせることは楽しみですと仰っていました。

2週間ほど前に石川県の七尾にボランティアに出向かれた高校生の方からお話を伺いました。令和6年元日の地震に追い打ちをかけるように能登豪雨でさらに被害を受けたところは、まだまだ家具の片づけなどの手伝いも必要で、今も水が出ない場所もあり、インフラが整っていないところが多かったと。2月のツアーの際にも能登に行かれた方々からお話を伺いましたが、復旧・復興はまだまだ道半ばです。

初参加者の方がいらっしゃることもあり、ドライバーさんにご調整頂き福島県の震災遺構「請戸小学校」に立ち寄ります。常磐富岡インターをおり、今の福島の町を見ながら進みます。

○大熊町-浪江町には菜の花とソーラーパネルが混在しています。

○富岡町の夜ノ森付近です。震災当時のまま建屋がまだ残っています。富岡町の災害復興計画で工事業者さんが入っていると思われる比較的新しいアパートのようなものもありました。

○震災後に海岸防災林として植樹されたクロマツ（見難いですが、柵向こう）

○海から300メートルほどの場所に建つ震災遺構「請戸小学校」。向かって右写真の2階バルコニー前の青いパネルが津波浸水地点。

2021年より震災遺構として、整備され・公開されています。展示案内パネルが増えていたり、少しずつ変わっていました。個人的な感想ですが、はじめて訪れた際にはあの日のままの教室に愕然として、言葉がでなかったことを覚えています。今回約半年ぶりに請戸小を訪れ、柱のゆがみなど津波の恐ろしさを改めて感じたところです。“奇跡”とも言われる震災当日の請戸小学校のみなさんの避難。いろんな偶然も重なったとは言え、日頃の防災意識がいかに大切かを再認識し、被災地のことを忘れない、ひとごとにしない、年月が経過しようとも癒えることのない悲しみに寄り添える人間でありたい・・・と思います。