南三陸稚児祈祷応援ボランティアツアー ②
活動二日目、稚児祈祷の朝は良い天気、珍しく朝の散歩を楽しみました、参加者さんはこの場所から見ることができる朝日を見る為、早朝から散歩するのを楽しみにしているようです。
朝食をすませ、上山八幡宮に向かいます、途中、晴れだった空が曇ってきたので、心配。
事前に行程表が作られていたので、早速境内の掃除を行い、お稚児さんの到着を待ちます、私達は来場する車の誘導・整理、お稚児さんの着替え補助・神輿荷台の取り出しや移動・来場者さんの受付補助・写真撮影・後片付け、、、「今回は地元力で」という禰宜さんの方針もあり、黒子に徹します。
広い境内を竹ぼうきを使って、落ち葉を掃き清めます。
空が暗くなり、ボつりポつり、そしてお稚児さんが到着したころにはザーザーと雨粒が空から落ちてきて、午前10:30の時点で「今日の稚児行列は中止」の判断がなされました、お稚児ちゃんも、親御さんも、氏子さんも、そして私達も楽しみにしていた稚児行列ができなくて残念!! コロナ禍を挟んで10年目のお手伝いで初めての雨、、ふと「神様のうれし涙なんじゃないかな」と、というのも昨晩の高校生達の夜店、氏子さんやお母さんたちの頑張りや熱量が、これまでとは違い、「復興」という漠然としたものを感じられたからで、しかも この場所が神様が宿る場所だったからでしょう。長年現地に寄り添ってきたからこそ、その変化を感じることができたと思います。
お母さんたちが行う着付けを見て、こうした方がいいんだけどな、、と、つい手をだしてしまいそうになるのは、長年着付けのお手伝いを行ってきたからでしょう、でも今年は地元の方々でね、、、。
可愛いお稚児ちゃん達がご祈祷を受けます。
髪飾りや冠の準備をし、一人一人に飾りつけをしてあげ、白粉を施します。お祓いや親御さんたちの記念写真を終え、稚児祈祷は終了、各自お着替えをしてご帰宅して頂きました。
その後は境内の片づけ、鳥居の旗おろしや演台に付いた提灯外しや畳などの片づけ、階段に沿って取り付けられた電灯を外し、いつもの境内に戻りました、、でも濡れた上り旗だけは重く、汚れてしまうので後日収納としました。
片付けが終了し、直会(なおらい)に参加させて頂きました、直会とは、神社に於いて祭祀の最後に、神事に参加したもの同士でお神酒を頂き、神饌を食する行事です、つまり地元の方々と同様に扱って頂いているということで、長年の信頼関係の証だと思いますし、有難いことです。
団体を代表して、私達の想いを直会の参加者さん達に伝え、翌年のお手伝いの約束をさせて頂きました、私達は「約束」をずっと守りながら14年間活動を続けています。約束って、、自分にし、それを果たすために努力するものなんです。
直会のお弁当、美味しかったです。いつも僅かではありますが、神社に伺うときには「ご寄進」をさせて頂いています、甘えるボランティアではいけませんからね。
直会の宴もたけなわでしたが私達は参加者さんを気仙沼の震災遺構にお連れすると決め、中座させて頂き、気仙沼に向かうこととしました。
気仙沼向洋高校跡、伝承館と共に震災遺構施設として運営されています、当時の映像や震災の傷跡を自分の目で見て、自分の耳で聞ける場所です、はじめて訪れたのは2014年頃だったでしょうか、周りには破壊された倉庫や住宅が点在し、雑草が生い茂っていましたが、今は周りも整備され人の営みを感じる場所になっています。
津波で流されてきた車が教室に突っ込んだままの状態で保存されています、この車には誰が乗っていたのでしょう、、、
四階建ての校舎屋上まで迫った津波ですが、生徒達は先生方の機転で遠くの三陸鉄道階上駅迄避難し、迫った津波からさらに国道45号線先まで避難し、助かっています。途中沿道の家々に声を掛けながらの避難だったと思いますが、そのかいなく、家に留まり亡くなられた方もいたと聞いています。
活動二日目の報告でした。 続く