第53回南三陸漁業支援ボランティアツアー ①

第53回フェローズ・ウィルボランティアツアー その1

今年二回目のボランティアツアー、2月11日 4年11か月の月命日。あの日から4年11か月も経っているのに必要な何かが変わらず、4年11か月しか経っていないのに何かが変わっています。

さあ、東京駅を出発し常磐道を北上します、2月のツアーにも関わらず、大阪、三重、兵庫、静岡からの方々も含め15名のご参加、スタッフ含め19名の活動となりました。005今回は運転ボランティア研修のKさんも同乗です。006広野をおりて、沿岸部を楢葉町を経由し富岡町に向かう6号線からは某大手ゼネコンが受注している除染物処理場がみえます、ここで毎日膨大な除染物が処理されています。「がんばろう富岡町」の標語は誰もいない町とはアンマッチです。007見事に取り壊しされ、整地された富岡駅跡、津波の被害やそこにあった人の営みが人の手によって消えていきます。2016-02-11 11.38.22残るのは「家屋番号」が表記された小さなプレートのみです。住民の方々は今どちらにお住まいなのでしょう・・・。第一原発内で水蒸気爆発があり、明日には戻れるだろうと思いつつ、方向性のない避難指示のもと避難された方々10数万人、今でも故郷に戻れない方々が10万人以上おられること皆さんご存知でしょうか。

南相馬鹿島SAで昼食をとり、石巻大川小学校跡で月命日の祈りと弔いを行いました。あの子達の命を奪った大津波を忘れず、天国で幸せにいれるよう皆で手を合わせ、献花、焼香で祈らせて頂きました。2016-02-11 15.17.45

ブログを掲載している傍らで、どこのマグロが美味いとか、大声で笑うバラエティー番組が放映されています。薄っぺらい商品宣伝のみのCMが流れ、次から次へと時間だけが通り過ぎていきます。忘れてはならぬ事は置き去りにされ、4年前、多くの人にあった心の何かが変わってしまっています。流されない「人」でいることや想いやりの大事さをひしひしと感じます。011夕刻、現地集合の方々と合流し、南三陸町歌津伊里前商店街横にある、水門跡の視察を行いました。この場所にも重機が入り取り壊し工事が始まっていました。今後どのようにしてあの惨状と警告を感じて頂けるのか、無言の語り部が消えていきます。

本日の宿泊場所「いりやど」に到着し早速夕食を頂きます。2016-02-11 18.03.50明日の作業オリエンテーションを簡単に行い、いただきま~す。012食後、いつもの様に3.11その日、歌津伊里前の街並みが大津波で消えていく様をDVDで観て頂きます。20160211017南三陸町に入り、震災のイメージが湧かない方々にとってこの時間は「点と点を線で結びつけられる」大事な要素となっています。20160211012三重県から参加のT・Yさん、昨年参加して下さり「周りの友達にも見て欲しかった」とご友人を連れて参加して下さいました。 この様なフェローズが沢山増えることが震災を忘れさせず、被災地の方々に寄り添い続けることに繋がるのだろうと思います。

感謝 20160212007翌朝のブリーフィングを団体理事のM・Aさんにお願いし、参加者さんは歌津・寄木漁港に向かいます。到着後早速ワカメ収穫の作業に取り掛かります。013015

017メカブ削ぎの淡々とした作業に皆はまります、そして茹でたてのメカブは美味!!20160213022019「あれ、去年来てくれたよね」と笑顔の再会です。こんな心のキャッチボールが人と人を結びつけるのです。

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メカブを削いだ後に残る固い芯はアワビやウニの餌として海へ「放餌」します。

昼食の後は作業小屋、屋外に分かれての作業になります。20160212062お弁当の他に具がたっぷりの牡蠣汁が振る舞われます。20160212063まだまだある浮き球(ブイ)の清掃。20160213046塩蔵(濃い塩水に漬けこむ)したワカメを揃える作業(芯抜き前の作業)20160212058体力自慢にはうってつけの整地作業、、夏でもないのに汗汗です。20160213042前日が海藻収穫解禁日、今日はひじきの天日干し。漁師M・Hさんは15袋も採ってきたそうです。

さて、平成の森仮設住宅では傾聴とエステ美容活動です、毎月の訪問を沢山の婆ちゃん、爺ちゃんが楽しみにして待っています。2016-02-12 11.32.15写真左から2番目静岡からさんかのH・Sさんです。             続く

 

 

 

 

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