第21回ボランティアツアー 南三陸漁業支援 ①
10月10日薄曇りの東京を出発:時が過ぎるにつれ、被災地への想いが薄らぐ世相にもかかわらず、初めて被災地へ向われる4名の参加者さん、リピータ―さん、スタッフ含め17名のツアーです。東京を出発する前に常磐道の通行止め情報が入り、今日は東北道~磐越道~常磐道と迂回して皆様をご案内する事としました。高速道路は案の定ノロノロ渋滞、さて今日はどうなるものやら。(通常は福島~石巻~南三陸の行程)常磐線に入りSAで昼食、広野インターから6号線、沿岸部~富岡駅跡へと向かいます。富岡駅跡後ろには瓦礫の破砕プラントがあり、汚染された瓦礫等が袋詰めされた状態で山積みされ、現場ではクレーン・大型トラックにより暫定保管場所への移送作業を行われていました。黒い袋は約1.2m五段重ねで6mの高さ、このような汚染物質が入った「黒い袋」が常磐道・6号線・沿岸部に無数仮置きされてます。
その中には袋を破って植物が生えているところもあります・・袋破れてますよね!!
南相馬鹿島SAに到着したのは午後4時頃、今日は通行止め渋滞で時間がかかってしまい、石巻大川小学校への訪問はできない模様です。南三陸に到着したころには日は暮れ真っ暗。宿泊先の高倉荘には夕ご飯が私たちを待っていました。いつもなら、夕食の後DVDを観賞し、意見交換会を行っていますが、今日は行程の疲れもあり翌日とします。・・・お風呂に入ってゆっくりお休みください。
10月11日今日は4年7か月目の「月命日」朝のブリーフィング後で海に向かって黙とう。小雨が降ったり止んだり、午後には雨は上がるとの天気予報はありますが・・ひとまず、歌津・寄木漁港へとむかいます。
小雨の為作業小屋内でしばし雨が止むまで、小さい土嚢詰めを行います、この土嚢はワカメ筏の深さ調整に使うものです。少し雨が弱まり、ホヤの種付け用牡蠣殻のネックレス(笑)を作ります。この牡蠣殻に流れてきたホヤの胞子が付着し成長するのです。
ホヤの胞子が付着し赤ちゃんが生まれるのですが、皆さん、どんな顔をしてるか知ってますか?ハハハ・・・こんな顔してます!!他のグループはブイに付着した貝殻や海藻、フジツボの除去・・綺麗に取れると嬉しい!!
通常ならこの時期にはブイもロープも掃除は終了しているのですが、8・9・10月と続けて一週間単位の暴風雨が続き仕事ができなかったとのこと・・・。晴れ間が少し覗きました・・。「ケヤキ」これが漁師Y・Hさん宅の屋号です。写左から A・Kさん、A・Yさん、リピーターのM・Hさんの面々。お昼はH宅じいちゃんが、朝、刺し網で採ってきた鮭の味噌汁と黒そいのお刺身とともにお弁当を頂きます。(高倉荘のお母さんが握ってくれたおにぎりも!!)鮭・黒そいともに美味しく頂きました!!
さて、平成の森仮設住宅内集会所ではエステ活動、最近この活動が口コミになっているようで、いつも順番待ちです。この日は一日で17人の方々がお見えになりました。参加者K・Tさんが持ってきて下さった、手編みのマフラーを来られた方々に渡しました。(たくさんマフラーを頂いたので残ったものは次回お渡しします)平成の森仮設住宅脇に消防署が建設されるようで、現在山をくずし造成中です。
午後になっても雨は降ったり止んだり・・作業は続きます。じいちゃんの隣は初参加のM・Kさん牡蠣養殖用のブイも掃除、ワカメ用ブイは明日のペンキ塗り作業に向け移動。写真は初参加のY・Hさん
一日の作業を終え、夕刻の歌津大橋跡を視察、宿泊先へ戻ります。夕食後DVDの視聴と意見交換会をおこないます。特に初めてこの地を訪れる方々には必ず観て頂いています。
明日も早いのでおやすみなさい。 続く