2026年3月 南三陸漁業支援ボランティアツアー③

(高倉荘にある河津桜。少しずつ咲き始めてきました。)
3日目の朝。海はベタ凪、風もなく、絶好のワカメ収穫日和です。朝起きると外からは船のエンジン音が幾つも聞かれます。これは相当期待できそうですね。
朝食前にブリーフィング。メカブ削ぎ作業とあって、参加者の皆さんは気合い十分。とはいえ、お宿でお世話になるのは最終日です。忘れ物がないように注意喚起するのも目的のひとつ。また漁港での作業となるため、誤って海に落下したり滑って怪我をしないように、スタッフからしっかりと説明いたします。長々と話してしましたが、いざ朝食を取って作業に臨みます。高倉荘自慢のメカブ、フノリの味噌汁が体に染み渡ります。また厚揚げに岩海苔を挟んだものは初めて食べましたが、この一品、お母さんが私達のためにレシピを一生懸命考えてくれたものと参加者Tさんから後々伺いました。本当に感謝感激です。

出発前に高倉荘で集合写真。撮影時の合い言葉は「南三陸、メ・カ・ブ・そ・ぎ~~♪」
皆さん本当に良い笑顔ですね!
本日は二つに班を分けて行動します。高倉荘がある泊浜地区にも漁師さんは沢山いらっしゃって、やはり人手が必要とのこと。精鋭部隊4名が泊浜に残ってメカブ削ぎ作業を手伝います。残りの皆さんは寄木漁港へと直行。大量のメカブが皆さんを待っていることでしょう。いざ、出陣!
専用の道具を使ってメカブ(雌株)を茎から削ぎ落とす作業。茎からすぅーーっと削ぎ落とす感覚、これがたまらないんです。毎年この時期だけに参加するヘビーユーザー!?もいらっしゃるほど、一度体験するとやめられない作業です。昨日の記事にも載せましたが、メカブは太陽の光と気温の上昇に弱く、陸に揚げたメカブは時間との闘い。一人でも多く、一つでも早く。メカブ削ぎの作業は全て「人の手」で行う必要があり、小さなお子さんからお爺さんお婆さんまで家族総出で作業する、これが南三陸町の漁港で見られる春の風景です。
15年前。家も、船も、道具も、何もかもが流された後、それでも「海から離れない」「海と共に生きる」と決めた漁師さん達。船を手に入れ、道具を揃え、再びワカメ養殖を行い、今日に至る過程は私達には想像することもできない苦労の日々だったと思います。私達がお手伝い出来るのはほんの些細なことですが、漁師さん達と一緒になって過ごすこの時間は、何物にも代えがたい貴重な体験です。
海から揚げてきたワカメに、参加者さんも興味津々。並んでみるとその大きさにビックリですね!
「ワカメとメカブはつながっている」ものと、実物を見てようやく分かりますね。
漁師Kさんのお孫さんもメカブ削ぎに参戦。さすが漁師の血筋、何と手際のよいことでしょう!
そして何と、じいちゃんもメカブ削ぎに参戦!四世代そろい踏み、こんな光景は都会では見られません!
昨日ヒジキでお世話になったI大工さん。シャイなのか、写りたがらないですね 笑

出発前に記念撮影。こちらでも合い言葉は「南三陸、メ・カ・ブ・そ・ぎ~~♪」
※じいちゃんとI大工さんは恥ずかしいからと言って、陰からそっと見守っておりました。
短い時間ではありましたが、参加者の皆さんにメカブ削ぎ作業を体験いただき何よりです。
楽しい時間はあっという間です。東京へと帰る時間となりました。一部の訪問先ではメカブ削ぎ作業を途中で切り上げざるを得ない状況もあり、後ろ髪を引かれる思いをしたことでしょう。たとえ目の前に仕事が残っていても「時間通りに行動」するのがボランティア活動の原理原則。その分だけ「また来たい!」という気持ちが高ぶることでしょう。来年以降ツアーを企画した際、参加いただければ幸いでございます。
漁師さん達に加え、現地解散する2名と南三陸町でお別れして、東京へと帰ります。渋滞が予想されたため少しだけ早めに現地を出発したものの、残念ながら帰りもまた大きな事故渋滞に巻き込まれてしまい、貯金を使い果たしてしまいました。それでも何とか時間調整して20時過ぎには東京駅に到着できました。ドライバー藪下さん、3日間運転ありがとうございました!
帰りのバス内で参加者さんより3日間の感想をいただきましたので、一部ご紹介します。
Aさん「メカブ削ぎはご無沙汰していたので久々に作業できて楽しかった。現地の皆さんが元気そうで嬉しかった。」
Mさん「南三陸町の歌津にこだわって活動しているところがこのツアーの魅力。現地の皆さんとずっと繋がっていてほしい。」
Iさん「四世代が大集合するのは非日常的な経験であった。次回もまたツアーに参加したい。」
Fさん「最年少ながら皆さんに受け入れてくださって居心地が良い3日間であった。メカブには個性がある、とは伺っていたが、実際に体験できて良かった。ワカメ収穫にどのような人が関わっているのか、商品になるまでのプロセスを知り、消費者である私達が美味しく食べられることに感謝したい。被災地を初めて見学し、もし旅行先でこのような災害に遭ったらどのように行動すれば良いのだろうと、考えるきっかけになった。」
Tさん「こうやってメカブ削ぎやワカメ作業の手伝いが出来るのも、震災当初から継続的にボランティア活動してきた賜であると思える。メカブから胞子が出てワカメに成長する、この繰り返しが出来るのはワカメを育てる自然環境があってこそ。自然を大事にするという想いをもっていきたい。」
Iさん「被災地の皆さんは15年という年月を色々な想いをもって語られているが、自身にとって何が出来るか、自分なりに考えて今後の活動につなげていきたい。3日間、こんなに笑っていて良いのかと思うくらい楽しく過ごせた。」
Wさん「ずっと被災地を訪れてみたいと思ってようやく実現できた。現地の皆さんが笑顔でいる裏には、15年の積み上げがあってこそであり、胸が一杯になった。」
皆さん、長時間の移動でお疲れかと存じますが、当団体ツアーに参加いただき誠にありがとうございました。ご自宅まで安全にお帰りいただき、ゆっくり休んで明日からの日常を元気にお過ごしくださいませ。そしてまた当団体ツアーにて、そして南三陸にてお会い出来ることを楽しみにしております。
「また来てね!」
ありがとうございました。
次回ツアーはGW、5/2~4を予定しております。
2026年3月




















