南三陸漁業支援:ワカメ収穫ボランティアツアー③

南三陸から望むスノームーン、こんな景色を観れるのも、この地ならではです。

活動最終日、お世話になった民宿のお父さんといつもの様に集合写真です。後日お父さんから連絡があり、又、南岸低気圧による大時化が到来したそうです、自然相手とはいえ、現地にとっては厳しい春となりそうですが、少しでも笑顔になっていただくよう、これからも伺わせて頂きます。

この日も早朝からワカメのボイル作業と、メカブ削ぎ、収穫量は昨年の50~80%、それでも前をむいて荒波をのりこえる、漁師さん達は逞しい。

二班に分かれての作業となりました。

寒いけど、この淡々とした作業は参加者さんにとっては楽しい仕事、でも現地の方々にとっては生きる術、震災前は笑顔が絶えない作業だったはずですが、震災後、自宅と海が離れてしまい、家族総出とはいかなくなっています、そんな中に外から応援に来て下さる方々がその輪にはいると、パッと作業場が明るくなります。

メカブ削ぎででた、固い芯の部分は海に戻します、その芯をアワビやウニが食べて成長します、農業もそうですが漁業も循環で、とても自然に優しいものなんです。

午前中の作業は予定より30分押しましたが、作業を終え、小山で戻ります、大きな防潮堤が津波から身を守ってくれるとは思いますが、海と漁師さんたちを引き離しているようにも思えます。「俺たちは海の潮騒を聞きながら生きてきたけど、今はその潮騒は聞こえないんだよ」と漁師さん、、、。

それでも海を愛し、必要とし前を向いて生きて行きます、日常の私たちには感じられない逞しさや、人本来の生き方がここにあります。

いつもの様にみんなで集合写真

昨日の光景ですが、こんな寒い季節に海に出て、ワカメを刈り、寒風の中でワカメをボイルし、塩蔵し、それが皆さんの食卓に遠慮がちに並びます、お金で買える「食」ですが、この光景や作業の過程を見て経験すると、「食」にたいする感じ方が変わりますね。

石巻市にある大川小学校に立ち寄り、震災遺構と伝承館を訪ねました、伝承館に展示されている被災者さんの声等、今まで知り得なかったことに参加者さんそれぞれが色々な想いをうけておられたようです。

30分程遅く出発し、予定より30分早く東京に到着することができました、車中でツアーの感想をお聞きするのですが、最後まで笑顔の絶えないツアーとなりました。

寒いなか、参加者さんの皆さん、お疲れ様でした、またお会いしましょう。          感謝

 

                                             完

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