第89回ボランティア活動、南三陸:上山八幡 稚児行列&漁業支援 その1
フェローズウィルボランティアツアー、南三陸:上山八幡宮 稚児祈祷&漁業支援 ①
東日本大震災から8年6カ月、今年で6回目の支援活動となる南三陸:上山八幡宮の稚児行列。一昨年までは行列をする場所が確定されなくて、お宮内で、ご祈祷だけで行事は行われていましたが、昨年から近隣にあるさんさん商店街迄行列をすることが出来るようになりました、2013年登米市にあった「南方仮設住宅」の自治会事務局を担当していた、神社の禰宜さんである工藤真弓さんから「震災で志津川の街はなくなり、氏子さんもバラバラになってしまったけど、昔からあった伝統の行事をなんとしても続けたい」という工藤さんの言葉に共感し、お手伝いが始まりました。
さあ、今回も可愛い子供達の笑顔を見に、南三陸に向け出発です。東京駅鍛冶橋駐車場前を出発、一路、常磐道を通過し南三陸にむかいます、今日は稚児行列前に行われる宵宮祭&神事のお手伝いが待っています。活動の参加者さんは、現地集合者さんとスタッフ含め21名です。運転はいつもの「ボランティアサポート埼玉」の薮下さんです。新しい環境大臣が就任早々現地入りしたそうですが、常磐道に設置された線量計を見て、6号線を走行すると「この大臣が還暦を迎えてもこの場所はかわってないかも」と思わせる光景がいつものように続きます。大熊町に向かう道路わきの、立ち入り禁止フェンスは2011年からそのままです。朽ち果てた人のいないパチンコ屋さん誰も給油することのないガソリンスタンド沿道を走行する車両は放射性物質を移送運搬するダンプカーばかり
本来、今回のツアーは直行で南三陸に向かう予定でしたが、高速道路脇の線量計を目にした時、初めて参加される方々には福島の今をみて貰いたいとの思いに駆られ、富岡インターで降り、6号線を走ることにしました。
来年はオリンピックが東京で開催されます、かたや、4万人もの人が未だ故郷へ戻ることができず、2,300人以上の方々がこの福島で震災関連死ということでお亡くなりになっています。
毎日のようにオリンピック関連やそれにちなんだCMがテレビやネット上を賑わせています、復興五輪と銘打った今回の大イベントに隠れてしまう現実を知ることは、今の社会に生きる私達にとって、とても大事なことと思えます。
軽い昼食を終え、三陸道に入ります、車線を増やす工事が進んでいました、、時間はどんどん短縮されますが、生活含めた現地の復興迄の「時」は変わらないようです。
現地、南三陸:上山八幡宮に到着です、簡単なブリーフィングを行い、活動や明日の準備に取り掛かります。女性たちは明日の稚児行列の際、着飾る子供達のための着付けの練習、男性たちは宵宮祭の為の準備や夜店設置のお手伝いです。夜店はWEさん主催で開かれます、テントの設営や私達が提供する、照明器具や音響機器の設置作業を行います。
女性たちは神社禰宜の工藤さんから明日の着付け準備と当日の神事、行列等の説明をうけます。
明日の髪飾付けの練習開始可愛いモデルさんもいます。こちらは着付けの指導をうける参加者さん達もちろんモデルさんも登場です。本殿に繋がる階段に一つ一つろうそくを灯します。こんな感じになりました。来場者用の駐車場に幟を設置します。宵宮祭が始まります、みんな元気です。さて、宵宮祭は夜の神事、私達の晩御飯は神社社務所で頂きます、自前のけんちん汁を作り、お弁当と一緒に頂きます。「こんなおいしいけんちん汁はじめて!!」とおかわり続出でした。報告は続きます。