第4回南三陸追悼ツアー これからを想って ②
3月11日を迎えました。朝から青空が広がり、初めての晴れの3・11です。朝食を済ませ、視察・焼香の為南三陸の町内を案内します。09:00に宿を出発、漁業支援活動のない今日は遅めのスタートです。戸倉中学校跡、今は公民館へと変わる為、今年の8月迄の予定で改修工事が始まっています。
マスコミが昨晩からこの町に殺到しています、照明のやぐらを組み立て夜間の中継でも行うのでしょうか。3月11日が近づくにつれどの局でも特番のオンパレードです。否定はしません、多くの方々に「あの日」を忘れさせない為には大事な事です。
でも、真実を伝えて欲しいのです。私たちは非力ですが真実を伝えようとしています、しかし巨大なネットワークを持ち、世相を左右するマスコミは真実を伝えることができないのです。昔の再放送と現実を掛け合わせただけの番組、復興の足音を伝える表面的な報道番組等々、、明日、明後日にはお笑いバラエティ番組にとって替わられる被災地の現実。何らかの意向が働く商業マスコミ、、これで良いのでしょうか?残念なことに、例年沢山訪れてきてくれる一般の方々の姿が見えません。5年経過し、これからが現地で生きる方々にとっての復興のスタートです。沢山の人達の支えが必要です。(どこかのニュース番組で良く見るアナウンサーが打ち合わせをしていました)
現地の人は冷ややかです。「どうせ明日には帰っちまうんだろ、一年にいっぺんしか来ねえんだからなんにもわかっちゃいね~よ」
伊里前の高台にある慰霊塔に向かいます。地元の人が自費で建てたものですが、ご遺族が墓参りの帰りに訪れます。
そして歌津大橋跡昨晩DVDで観た、その現場です。毎回毎回同じ説明を繰り返しています。「過去にとらわれるな、避難の率先垂範者たれ、全力で逃げろ」、、津波三原則です。
津波が鳥居のところで止まった場所・・5年前から「気」を感じる場所で清々しい気持ちになれるところです。お庭には福寿草が咲き、昨年の年末に咲いていた紅梅が、枯れ落ちることなくその美しさを保っています。昼食の後 禰宜さんである工藤真弓さんのお話を聞かせて頂きました。
3.11その時の家族を描いた紙芝居とお話です。参加者さんからの質問をうけて下さる等、素敵な時間でした。(7月9日都内で開催される「close to 3.11」に出演者として来て下さいます)
お宮の前で山梨からきて下さった演奏家 白洲さんの「追悼歌」を聞きます。その後、全員でお宮の駐車場 (工藤さんの自宅があった場所)に移動し 14:46分の追悼の時を迎えます。全員で手を繋ぎ、皆の想いを共有し追悼の意を表します、サイレンが町に鳴り響き心で祈ります。 合掌 本殿にご挨拶しその時を共有した方々と集合写真です。
皆様有難うございます。続く