第7回ボランティアツアー 漁業支援&あったらもん地域支援
第7回フェローズウィルボランティアツアー ③(定置網漁編)
早朝の港が沢山のヘッドライトに照らされ、大勢の漁師さんが車から出てきます、サッパ船に乗り込み港に停泊する漁船に乗り込みます。サッパ船上では皆冗談を言い合い、台風の心配をし・・ところが漁船に乗り込むや否や、一言も発せず怒涛のように作業に取り掛かります。このOFFとONの切り替えに唖然!!
いざ、出航・・この時間帯にはまた冗談が飛び交います。
「南三陸あったらもん漁師カレンダー」作成担当のS・Kさんのサポートで同乗、揺れる船上でしっかり足を踏ん張り、撮影に没頭していました。(うん、逞しい!)
何気に船主さんで船頭のK・Mさんから軍手を渡されました・・・という事は「一緒に働け!」との無言のメッセージ。
網を上から手繰り、下に流し込んでいくという作業の繰り返しをしていくと、定置網のブイが近づいてきます、そこに魚を追い込んで一気に網ですくい取る・・多分。
船頭の息子さんも同船で、先輩たちに大声で指導されていました・・跡取り修行中(写真中央、同船には会長・御爺さんも一緒です)
巻き揚げると、追い込まれた魚が水面から見えるようになります、少し、いやだいぶアドレナリンが上がってきます。
水面近くに泳いでいる鮭(三年前に海へ津波で放り出された)の姿が見えます!
実は鮭漁は今季あまり大漁ではありません、理由は簡単で震災後は不漁が続く、放流された鮭の数は未知数だからです。それでも南三陸町の漁師さん達は海にでます。(台風前に網は陸に揚げると聞いていたのですが、逆に台風が来ると魚が沢山入ることもあるそうで、陸揚げはしませんでした)
網ですくい揚げられる魚、鮭の他にイナダ、サバ、やり烏賊、ヒラメ、蟹、エイ、etcが揚ってきます。
網を巻き上げ、魚を追い込み、いざ網ですくう時こそが勝負で、船上では怒号が飛び交います。揚げろ!離せ!揚げるな!このまま!・・漁師さん達の声がいつも大きい事、納得できます。
今回お世話になった船主「角万」社長K・Mさん(写真上)
船上は魚だらけ、皆総出で魚種の仕分けをし、帰港の水揚げに備えます。
エサにありつこうと、沢山のカモメがやってきます。帰港するあいだ仕分けた魚を「あて」にビールが出てきました、あいにく運転手であったためにアルコールは控えて、獲れたて烏賊を頬張り・・・美味であることは言うまでもありません!
・・で帰港。フェローズ:カレンダー作成担当 S・Kさんご苦労さまでした。そして漁師さん、船主さんお世話になりました。
獲れたて魚を漁師さん達に配るついでに、ご馳走を頂戴し、参加者さん達が目を覚ました頃であろう、やすらぎ荘に帰ります。
続く