第16回ボランティア・ツアー⑦
上山八幡宮では工藤さんの愛息子Yくんが出迎えてくれ、
津波の到達地点に建てた石碑の説明をしてくれました。
※写真が間に合いませんでした;;;
※上山八幡宮社務所
2階からは町が一望できます。
中央左に見えるのが防災庁舎です。
準備の為に先に入っていたteamLaマーズさんと一緒にお昼を頂き、
演奏前に工藤さんからご挨拶の言葉を頂きました。
「生き残った私達が亡くなった方々の分まで命を繋いでいく・・・。」
現在、工藤さんは未来へ繋ぐ町づくりの為に尽力されています。
続いて今回演奏して下さるビン笛合奏団Laマーズさんのご紹介です。
Laマーズさんとは昨年11月に当団体の仮設支援の1つである
『第1回音楽キャラバン』にご協力頂き、一緒に催行させて頂いた経緯があります。
Laマーズさんは震災以降、音楽活動とともに被災地支援にも力を注がれていて、
今後も小規模仮設を中心に一緒に『音楽キャラバン』を継続していく予定です。
(teamLaマーズの皆さん、どうぞ宜しくお願いします!!)
演奏時刻の13時を迎え、柔らかいビン笛の音色が響き始めました。
なめこ探偵も一緒に聴いています。
ビン笛独特の優しく、柔らかい音色が室内全体に静かに響き渡ります。
ビン笛は息を吹いて奏でる音楽です。
工藤さんが「息=生き」と仰っていたのが印象的でした。
※Laマーズさんのブログも合わせてご覧下さい。
→ http://la-mars.com/binbue/?cat=8
演奏が終了した後は
初参加代表として沖縄チーム(team@NAKADA)に今回の感想を頂きました。
その中で、今回の参加のきっかけが
一人の女子の呼び掛けによるものだった事が判明し、
その女子を称える為にチーム名を
沖縄チームからteam@NAKADAへと急きょ改名しました。
(名付けたのは確かLaマーズさんだった気が・・・。)
時刻が近づいてきたので、全員で社務所の外へ。
佐藤仁町長の挨拶が町内放送で流れ始めました。
この方もほんの少しでも何かが違っていたら、
もしかしたら・・・別の運命を辿っていたのかもしれません。
そう考えると今回の巨大津波で
助かった事の方が奇跡なのではないかと思ってしまいます。
14:46―
2年という月日は長いのか短いのか・・・
そんな事を考えながら、
この2年間におきた様々な出来事を振り返りました。
黙祷を終え、帰る前に
工藤さんから「最後に」とお話がありました。
「(現地にいなくても)思い出して祈って欲しいという事、
祈る事で犠牲となった方々が生きられるという事、
また、現地はゆっくりでも復興に向かって進んでいるので、
“まだまだ”ではなく、“これだけ進んだ”と前向きに見て欲しいとの事。」
そして最後に14:46だけでなく、
「津波が到達した時刻も一緒に祈って欲しい」と仰られました。
※上山八幡宮に津波が到達したのは15:30です。
※“なめこ探偵”を持ちながら真摯に話される工藤さん
時刻となり、都内へ向けて出発です。
teamLaマーズさんによる「team@NAKADA」コールを背に
バスはゆっくりと走り出しました。
参加者の皆様、
当団体のボランティア・ツアーにご参加下さり有難うございました。
皆様とこの地で一緒に黙祷を捧げる事ができ、感無量の想いです。
皆様にまたお会いできます事を心より願っております。
完