第13回ボランティア・ツアー②
南三陸町内ではサイレンが鳴り響き、避難勧告が発令され、
多くの方々が高台へ避難しました。
(後日、当時に比べ警報やサイレンが良く聞こえ、理解されたとの報道がありました)
ベイサイドアリーナの前にある災害ボランティアセンターでは
津波の襲来に備え、食料品の準備・お米の確認が行われていたようです。
多くの方々がベイサイドアリーナに集まっていました。
緊張感が漂う中、19時過ぎに避難勧告は解除され、
避難していた方々はご自宅や会社、そして目的地へ各々移動を始めました。
町は一気に大渋滞となりました。
翌日の朝6時。
表は真っ白の雪景色。
さんさん館の食堂の明かりが暖かいぬくもりを感じさせます。
昨日の地震と今朝の雪の為、作業の当日確認を急ぎます。
ワカメは真水が嫌いで、おまけに雪で海は荒れていると思います。
寄木の漁師Hさんに確認の電話。
「お~大丈夫だよ。海岸も確認したし、3か所に分散になるけど時間通りやりましょう。」
Hさんののんびりした声に安堵し、現地へ向け出発です。
現地に到着後、参加者さんに3班に分かれてもらいます。
1班はHさん作業小屋にて海鞘ロープの整理作業。
2班はMさん宅で仮設住宅の玄関作成に使用した材木の片づけ作業。
3班はH②さん(ややこしくてすみません;;;)の
津波で流された家屋の瓦礫泥出し作業(まだまだ重機は入ってきません)です。
万が一の場合を考慮し、
Hさんと事前に避難経路の確認を行った上で、作業を開始します。
因みにMさん宅は高台にあります。
海鞘用ロープについた“しゅーり貝”の除去作業中の1班。
高台まで人力で材木を運搬する、THE・力仕事の2班。
流失家屋の土台にたまった泥出しをする3班。
帰り際にHさんより差し入れがありました。
「寒がったべ。これでも飲んで温まってけろ。」
早速、夕食時に皆さんで美味しく頂きました。
Hさん、いつもお心遣い下さり有り難うございます。
御馳走様でした。
続く。