南三陸3.11&漁業支援ボランティアツアー②
活動二日目、いつもながら高倉荘からの朝日は綺麗です。
ボランティアツアー前から今年の海の状況は聞いていましたが、南岸低気圧の影響で海の荒れ方は半端なかったです、ワカメの桁が流されたり、ロープが絡まったり、船が座礁してしまったりと、ワカメの収穫に大きなダメージを与えています。
「今日は時化で船出ていないよ」、、今日は本来ならばワカメ収穫後に行うブイ掃除のお手伝いをします。
シューリ貝(ムール貝)やフジツボ、イソギンチャク等がびっしり付着したブイを道具をつかって綺麗に削ぎ落していきます。
いがいとこの作業も気持ちが良いんです。
お日様があたっているものの、風は冷たい屋外の作業ですが、達成感はありますね。
こんなにきれいになりました、「俺がやったら一週間はかかっけど、みんなにやってもらって一日で終わって助かるわ」と漁師さん、、
もう来年の準備なんです、漁師さんの仕事は一年中休むひまがありません。
休憩の時、震災の時の話、海の話、夫婦の話、、、色々聞かさせて頂きました。震災後5年ほどから海の様子はどんどん変わってきているようです。
「こんな海じゃ、息子に継げとは言えねえよな」、、とポツリ。
昼食後、志津川に移動、防災対策庁舎を視察し、さんさん商店街でお買い物をして頂きました。
参加者さん達が立っている場所が震災前の土地の高さ、防災対策庁舎は嵩上げした現在の場所のずっと下の方に建っています、ここから見上げると嵩上げが如何に高くされているかが実感できます。
「大きな津波がきます、皆さん高台に避難してください」とのアナウンスをし続けたMEさんのお話、気象庁の津波発表と防波堤の高さと実際到来した津波の高さの違い、そしてこの街はどうなったか、、、参加者さんに話します。
自分の命は自分で守る、過去や情報にとらわれるな、率先避難、色んな教訓がこの震災遺構に込められています。
災害は対岸の火事ではなくいつ何時身近で発生してもおかしくはありません、、この事実を肝に銘じておく必要があります。
明日、追悼する上山八幡宮から復興祈念公園を結ぶ中橋で、八幡川に遡上する鮭の話をしました。震災で孵化場で育った小さな鮭の稚魚が津波でながされてしまいました、しかし数年後、成魚となってこの八幡川に戻ってきて、その姿は勇気与えるような光景でした。
さんさん商店街をでて、泊浜の先にある「歌津崎」に向かいます、野崎神社でお参りし、岬の突端で海を見下ろすと、さすが荒れています、、明日は凪になるといいのですが、、。
高倉荘のお父さんと朝の集合写真(いつも有難うございます)
続く