第73回 クリスマスイベントボランティアツアー&樅の木贈呈式 ①
今年最後の活動です。ボランティアツアーを始めて早や73か月、活動を始めて81か月が経ちました。2~3年目は「あんたがたが出来なくなっても、誰かがやってくれるから」と言われていたのが、今は「あんたらがやらないで、誰がやるの」になってきました。 その間、泣いたり、笑ったり、悲しくなったり、嬉しくなったり、焦ったり、落ち込んだり、希望が湧いたりの連続でした。早朝、自宅を出て、待ち合わせ場所の鍛冶橋駐車場に向かいます。鍛冶橋駐車場入り口に立つこと73回、寒い日も暑い日も黄色のジャンパーを着用し、参加者が集まるのを心配しながら待っていました。震災後、この駐車場は支援者で溢れかえっていましたが、今は高速バスの停留所へと変貌、観光で東京に訪れる人達でごったがえしています。さてボランティアバスの出発です、一路南三陸町へ向け常磐道を北上します。運転はNPO法人ボランティアサポートさいたまの理事、藪下さんです。まさしくボランティアをサポートして下さる、団体です。このような団体と知り合えたことも今年の幸運の一つかもしれません。常磐道、広野を過ぎるあたりから、除染残土運搬用のダンプカーが増えてきます、二か月前にはなかった光景で、その殆どが常磐富岡で下車します、大熊町の中間貯蔵施設に向かうのでしょう。除染土の仮置き場が高速道路上から多く見る事ができます、増えています、決して減ってはいません。今年最後のツアーの初日、来年は福島の現状を深掘りし皆様にお伝えしなければとの思いに駆られます、クリスマスの存在さえなく、ただただ、荒れ地や空き家が建つ土地が広がっているだけです。
ついさっき、至る所にクリスマスの飾りつけがある東京を出発し、たった3時間の行程で景色はこのように一変します。
この現実や真実を忘れない、忘れてはいけないのです。南相馬鹿島SAで昼食、三陸道河北で下車し石巻大川小学校へと向かいます。道の駅 上品の郷 近くに仮設住宅が建っています、住宅の周りには自家用車が停まっており、七年目の冬をこの仮設住宅で過ごす方々がいらっしゃる事を示しています。私達のボランティアツアーは昼間の催行で、福島を視察しながら南三陸の現地に向かう事ができるため、今の福島や、道近隣に建つ仮設住宅の現状を見て、感じることができます。(いつもは福島の広野で下車しますが、今回はイベントの準備がある為南三陸町に直行します)。
さて、大川小学校に到着です。献花と焼香をさせて頂き、校内跡へ入ります。少し光景が変わっています、校内奥まで人の出入りが可能になっていました、遺族の方々の「沢山知ってほしい」という意向でしょうか、そうです知って欲しいです、この学校での出来事を、沢山の人達に、、。天国に召された子供達に「メリークリスマス」、安らかに。
さあ、南三陸に到着、私達を待っている樅の木に飾りつけを行いましょう!!暗くなっても作業は続きます、子供達の笑顔の為にはなんのその!!
6mの樅の木の幹に沿って竹を添え、てっぺんにリングを付け、そのリングにロープを這わせ、そのロープにイルミネーションを付けていく作業です。(樅の木を傷つけないように、直接の飾りつけは行いません)そして、完成。やはりイルミネーションは夜に映えますね。 続く