南三陸:上山八幡宮稚児祈祷応援ボランティアツアー ③
第71回 フェローズウィルボランティアツアー 上山八幡宮稚児祈祷応援 その3
台風18号が近づき、雨雲が立て始めた南三陸町、参加者さん達はバスで戸倉地区へと移動します、戸倉地区では震災後漁師さん達が一致団結し協働で養殖を再開するなど、地域の結束が強く、現在は漁師さん達が従来の養殖筏数を三分の一迄減らし、環境にやさしく、自然とともに生きることを目的に新たな挑戦を行っている地域です。
この戸倉地区で震災後、女性一人で起業し、現地の復興を支える阿部たみ子さん(フェローズウィルのホームページにもリンクしています)の工房を訪ね、当時のお話をお聞きし、海産物の購入をして頂きました。
お話も終わり、さてそろそろ宿泊場所に帰ろうかなと思う頃、大粒の雨がポツ、ポツ、そしてボツボツと落ちてきました。さあ、来たぞ帰ろう。高倉荘ではR君の為に特別献立が用意されていました、でもやっぱりすごい量です。R君食べきれるか!!
台風は夜間から早朝にかけ強くなり、風雨の音が一晩中続きました。明日は大丈夫かな??案の定朝の出発時間、風や風雨は収まらず、安全第一を考え出発時間を見合わせる判断をし、民宿ではお父さんからお話をお聞きすることとしました。しかし、30分後西の空が明るくなり、風雨が嘘のように静まりました。さあ活動へと出発準備です。
お父さん、お話有難うございました。
「台風が過ぎ去りました、但し海はまだまだ荒れています、くれぐれも海には近づかないように、今日も一日怪我なく活動しましょう。」もう何十回も行っている、朝のブリーフィングです。
ブイ掃除、びっしりブイに付着した貝や、フジツボを専門の道具で取り除きます。
R君親子も参戦!!
此方は筏ロープの水深調整に使う、ウェイト袋作りで、100袋以上作成します。
天候もこのように回復、気持ちのいい、作業日よりとなりました。
何故か、いつもより寄木が静かに思えます。
いつもながら、お天気には恵まれます、参加される方々の心が一点の曇りもない証拠です。
午前中の活動を終え、着替えをし婆ちゃんが作ってくれた蒸ムール貝を頂き、現場を後にし、さんさん商店街で昼食、そして防災対策庁舎の献花台にてお焼香をさせて頂きます。
戸倉中学校跡は公民館、台風の後で風が強く、二階にあがり、教室だった部屋から海を臨み、津波の高さを実感して頂きました。さて、晴れた青空の下を東京に向かいます。ところで一つ悲しい出来事がありました、リピーターさん殆どの方は覚えていると思うのですが、「レオ」が天国に行きました。Yさん家族と震災を経験し、家族としていつもあの寄木の犬小屋にいたレオです。
作業小屋側にいます、どうぞYさん家族を見守ってください。(参加者でお焼香しました)
さて、バスは東京に向かいます、参加者して下さった方々に感謝、そしてまたお会いしましょう。
追加写真ロッジ縁脇の小屋の片付けです。
植樹したハマナス咲いてます。
上山八幡宮の工藤さんが「このような祭事・神事は本来地元の人達でやるべきと思い、そのように動いてはいますが、今日のように来て下さる方々と共に毎年過ごせることも必要で大切に思えてきたんです」
We Close To You 完