第69回南三陸ボランティアツアー花木植樹 ①
第69回フェローズウィル花木植樹ボランティアツアー その1
毎年、作る漁師カレンダー、多くのフェローズの方々、現地での販売で得た、収益の全てを花木購入とその活動の一部として活用しております。今回は3回目の植樹の活動になります。そして今回の活動は会員のみの身内だけのツアーとしました。昨年参加して下さったHさん、いつも応援して下さるSさん、Hさん、そしてスタッフ4名での活動です。
さて、車は福島を目指し常磐道を北上します。平日の為かすいていました、今回の運転ボランティアさんは某バス会社の正規の運転手さん、、、プロです。さて、常磐道を広野で下車し、富岡町夜の森を視察します、3月末~避難指示が解除され、多くの方々が夜の森に咲く「桜」を見に地元に帰ってきた報道は皆さんご覧になった方も多いと思います。しかし一帯はまだまだ帰還困難区域であり、避難指示が出たままの地域です。桜の木々は毎年芽吹き、花を咲かせ、自然の営みを続けていますが、それを愛でる人の姿はありません。帰還された方は僅かで、人のいない桜並木が2キロにわたって続いています。
「忘れないでください、この地域はまだ除染も終わらず、復旧もされず、復興とは程遠い場所なのです。そしてその真実を真摯に伝える方々は圧倒的に少ないのです、事実を知ることはとても大事な事です」 誰もいない、長く長く続く桜並木です。国道6号線から一歩外れた場所にはこのような無人の町の風景が拡がっています。
バスは三陸道の河北を降り、石巻大川小学校へと向かいます、晴れてすがすがしい午後です。焼香と献花をし旧校内に入ります。合掌石巻市・石巻教育委員会の「立ち入り禁止」の看板。先日まで、或いは今も市と遺族の方々との間にある確執が和らぐにはには永い時が必要です。崩れた屋根の一部体育館跡の外壁に書かれた、石川啄木の詩津波で流された住宅の屋根瓦が未だ、点在しています。震災の時、津波の襲来を知らせる筈だった、スピーカーが鳴ることはありませんでした。児童が避難したであろう、その道(だった場所)には長く細い花壇が作られています。
この事実にこれからも想いを寄せる必要がありますね、、いつか来る新たな災害に備え、亡くなった命を無駄にしない為にも、。参加者とスタッフの殆どが入谷にある、「いりやど」に宿泊、一人だけ歌津の「縁」に宿泊することとしました。自炊なので、サラダを作っていると、隣家の爺ちゃんが「アイナメ釣ったから、煮てきた、ホヤも食うか」、、、とお裾分けです。
翌朝は晴れ、、、だと思ったら、雲行きが怪しくなってきました。植樹の邪魔をしないように、、、祈。 海の上に雲が出てきました。 続く