6月17~第58回ボランティア活動 植樹 ①
第58回フェローズウィル南三陸ボランティア活動 その①
毎年行われている、歌津漁師さんの撮影、その写真を基にして作成する漁師カレンダー、その収益金で苗木を購入し歌津の漁師小屋や新しく建てられた住宅周りに植樹をしています。今年は「ハマナス」、偶然でしょうが歌津泊浜には沢山のハマナスが咲いていましたが震災での地盤沈下、津波で全て海岸からは消えてしまったそうです。そのハマナスがまた泊浜の沿岸部に復活します。
6月の活動は毎年ですが、連休後ということもあり参加者さんが少ないのです。それでも昨年同活動に参加してくれた方が2名いて心強い活動の開始となりました。東京を出発しいつもの様に被災地 福島を視察します。広野~楢葉迄の海岸線に山積みされる、除染土の山 楢葉町は避難解除されているのですが、住宅側にこのような光景があるのです。
除染土蔵置の為の、嵩上げが行われています、綺麗な海岸であったろう、この土地は二度と以前に戻ることはないのでしょう、原発がなければ・・・この地からそんな声が聞こえてきそうです。
鮭の孵化場の竣工式が行われていました。五年が過ぎ、この地で初めての新築事業所です。富岡駅側の住宅があった場所は更地になり、線路を撤去する工事が始まっています。何もかもがなくなっていきます・・・・。
駅近くで残る数少ない津波の残像です。いずれはこの建物も撤去され、なにもかもが現実や、記憶から消えていくのでしょう。原発がなければ。。。又同じ声が聞こえてきます。
いつもの様に石巻大川小学校で焼香・献花をおこないます、日差しが少し強くなりましたが、この場所は周りの集落全てが津波を被り何もかもがなくなってしまったので、今は風通しがよくいつも風が吹いています。
新北上大橋も仮の河川橋から5年ぶりに繋がりました。5年3か月それまでこの橋は津波に流され仮橋と本橋とが繋がれているだけでした、、、そして本橋工事は2か月かかり、その間30分以上かけて回り道をしなければいけませんでした。「たみ子の海パック」を皆さんご存知でしょうか?津波で漁師の旦那様が沖で3日間戻れず、それから海の仕事ではなく加工品を生産し販売していこうと起業した阿部民子さん、支援もうけ借金もし、前に向って進むしかないと頑張ってらっしゃる方です。このように頑張ってらっしゃる方を応援したいと思っていたところに某航空会社の生協さんから出店許可を得てマッチングすることが出来ました。写真右はフェローズスタッフのM・Kさん、この試みに賛同くださり、出店先と民子さんの繋ぎや販売のヘルプをして下さることになりました。お二人が手に持っているのは獲れたてのウニです。何故か通過したバスが戻ってきて皆でウニをいだだきました!!いや呼び戻したのです、何とかの恨みは怖いですからね。笑これは美味しい・・・の一言です。食べ終わって、皆さんは今夜の宿泊所さんさん館に向かい、スタッフ3名は民子さんと打合せです。打ち合わせ中、皆さんは明日植樹するハマナスのプレート作りを行っていました。夕食はいつものように美味しく頂きます。翌日植樹活動日は晴れ、海を見ながら頂く朝のコーヒーは格別です。
さあ!皆さんをお迎えし植樹作業の始まりです。 続く