第54回南三陸漁業支援ボランティアツアー メカブ編 ③
泊崎半島の朝日。夜明け前、既に多くの船が出船しています。ブリーフィングの後、現地解散の方もいるため、集合写真です。手前左が高倉荘のお父さんS・Tさん、地域のまとめ役です。
昨日と同様2班に分かれての作業となります。泊浜チームは徒歩で、寄木チームはバス乗車で移動、到着と同時にメカブ削ぎの作業に掛かります。
寄木チーム天気は晴れ、私たちのツアーは何故かいつも天気に恵まれるのです、、皆さんも黙々とメカブ削ぎを行います。この作業は午前中のみで、メカブ業者が引き取りに来るまでの勝負。沢山人手がいればいるほど、海でメカブを刈ってくることが出来るのです。初めてメカブの本体を見る人が殆ど、でもこの作業は道具を使えばどなたでも出来る作業なんです!!ベテランのお二人も順調です。ワカメ茹での釜にメカブを入れると緑色に変わります、それを丸ごと頂けるのもこの作業の醍醐味です。これが美味いんだ!!この釜で茹でるんです、港にはこの釜が何台も並んでワカメの湯通しをしています。
刈取り⇒湯通し⇒塩蔵⇒芯抜き⇒袋詰め、、この工程が連休まで毎日続くのです。ただひたすら沖で刈ってきたメカブを削ぐのです。風もなく、海も凪いで気持ちがいい。 船着き場一帯でこの作業が行われています。メカブを削いで残った芯は海へ戻します、運がよければ漁船に同乗することができます。
寄木チーム Tリーダー、Tリーダー、Bリーダー お疲れ様でした。大人数でのメカブ削ぎ、ワカメ処理活動が出来ました。
さて、泊浜チームは高倉荘のお父さんも参戦し、メカブ削ぎ作業の真っ最中です。この地区は比較的高台に漁師さんの住居があり、津波の被害を免れたお住まいで、メカブ削ぎを行います。でも誰かが言ってました「昔は浜でやってたんだ、ロープも浜に置いていたんだけど、みんな持ってかれたからな、だから今は家でやれることはやるようにしたんだ」と。震災前はみなこんな感じだったと思います。新しく改修された船着き場で作業を行います。丁度真向いに寄木漁港があります。
さて、沢山のボランティアさんが来ているとお聞きしたのか、半端ない量のメカブが刈られ、運ばれてきました。分散し作業をしていた参加者さん全員が集まり、一斉にメカブ削ぎスタートです!!泊浜チーム Mリーダー、Tリーダー、Hリーダー、kリーダー お疲れ様でした。お陰様で、全てのメカブを削ぐことができました。希望者には獲れたてワカメをお買い求めいただき併せて感謝します。
寄木チームは午前中の作業を終え、延泊で作業にあたるK・Tさん、J・Tさんを作業小屋に留め、着替えの為宿に戻ります。さて、さんさん商店街に行く前に歌津にある竜巳やさんで昼食です。海鮮丼・天丼 全部で34人前です。笑
いろんな意見、いろんな人、いろんな事象があり、どうしてって思うことも、そうなんだよなと考える事も多々あります。色んな事が震災で失われ、色んな事が震災後現われています。私たちは「初めにこの地に立った日」の思いをいつも活動の基とし、支えて下さる全てに感謝し、育んだ想い「寄り添う」を携えながらこれからも活動を続けます。
防災対策庁舎・戸倉中学校を訪問し、東京への帰路につきます。追加写真 皆さん笑顔が素敵です。フェローズのチームカラーは黄色です。何故だかわかりますか?震災後瓦礫の中から逞しく顔を出して咲いた花が「ひまわり」、 そして瓦礫色に染まった街で一番目立った色だからです。じいちゃんがカッコいい!根本がメカブ、先にあるのがワカメ。参加者H・Tさん撮影メカブ綺麗です。4月からは立ち入り禁止となる防災対策庁舎、周りはどう変貌するのか。東京はもう桜のシーズン。彼の地の人達が家族総出で、お花見が出来る日が早く訪れますように。
今回も無事参加者の皆様を東京までお送り出来ました。皆様に感謝です。 完