震災で失った自宅、長い間、登米の南方仮設住宅に避難していた、上山八幡宮の禰宜、工藤さんと出逢ったのは仮設住宅にお年寄りの慰問に訪れたときでした、当時仮設住宅の自治会に所属されていた工藤さんから「街の文化を絶やしたくない、今は登米から通いで神社にいってるが、近い将来戻って、神社の神事を恙なく執り行いたい」「氏子さんも今はばらばらになっているので、その時は是非手伝いに来て欲しい」とのことで始まった稚児祈祷のお手伝い、その他夏祭りや、大晦日~お正月等のお手伝いもさせて頂いてます。震災の時を綴った紙芝居もなんども拝見し、涙し、3.11追悼の時は必ずこの神社を訪れることとしています。

08:30到着、境内の掃除からスタートです、参加して下さる、お稚児さんも16名となり10:00~スタートの準備に取り掛かります。

落ち葉の掃き掃除、やっと終わったと思ったら、さっと風が吹き、ぱらぱらと落ち葉が舞ってきます「神様に笑われてるのかな」「それともご苦労さんって言って下さってるのかな」、、境内は初めて訪れた時と同じように清々しく凛とした空気が漂っています。

神様にお稚児さんの健やかな成長を祈願します。

ぞくぞくとお稚児さんが到着します。

若いご家族、お孫さんと手を繋いでいらっしゃる、おじいさんやおばあさん、氏子さんたちや青年会の方々、近隣のお母さんたちも参加し、毎年続けられている地元の文化です。私達は皆さんのお邪魔にならぬよう陰でお手伝いをします。

稚児祈祷はお昼過ぎまで、建てられた旗下ろしも、男子の仕事です。

この旗下ろし、意外と連携とコツが必要なんです。

旗下ろしを終え、稚児祈祷は終了、来年は他の地域の子供達にもお声を掛けるそうです、ますます、町の文化として大きく催行されていくといいですね。

「やっぱり来てくれるととても助かる、来年は稚児行列もぜったい行うから、必ず来てね、予約したからね」と禰宜の工藤さん。

稚児祈祷と同時に、下の駐車場では南三陸マルシェが開催されていました、地元の方々やIターンで起業された方々多くの出店があり、沢山のお客様が訪れていました。

スタッフや参加者さん達も、休憩の合間にお買い物

今回のツアーに飛び入り参加してくれたNご夫妻、稚児祈祷のお手伝いをして頂きました。

来年も曼殊沙華が赤く咲くころ、またこの稚児祈祷に参加させて頂きます。                             *今年は行事に必要なスピーカーを団体より上山八幡宮に寄付させて頂きました。

続く