第65回南三陸ワカメ収穫シーズン到来漁業支援活動
第65回フェローズウィル、ボランティアツアー その1 2018年2月、いよいよワカメ収穫のシーズンが到来です。昨年は1月の爆弾低気圧の影響で多くの筏が流されたり、ワカメが切れてしまったりで思うような漁獲がなく、苦しい年になりましたが今年はどうでしょう?
初めての観光バス会社と提携したツアー、東京鍛冶橋駐車場前を出発し、バスは常磐道を東北に向かいます。いつもいつも悩みます、此れまでの白バス運行が良いのか?やはり省庁の勧告に従い青ナンバーバスを利用し旅行会社と共同での運行が良いのか?どう考えても、法の網を詭弁で潜りぬけている白バス、どんなに理屈をつけても白バスでの運行はやはり公的なNPO法人という団体上責任があり、社会的責任は法人として必要なんだ、そして今でも何故?手のひらを返すような判断を観光庁は国交省は行ったのか、、と二つの思いを抱きながら、被災地に向かいます。福島の一部では今年三月いっぱいで、除染作業が終わって、避難解除という政府の判断のもと、避難されていた方々の住宅補助がなくなります。最近聞く、学校でのいじめの報道。いじめって今になって初めてあるの?いえいえ震災後避難した頃からずっとあったもので、それが報道されていなかっただけなのです。じゃあ何故今頃、報道されるの? 「避難解除されたんだから家に戻りなさい」、、と誰かが誘導してる? 学校も・幼稚園も・病院も・スーパーも、ご近所さんも無い、低レベルの放射能が永遠に存在する場所、仕事もない、六年間帰ることが出来なかった場所、そこに「あたた」はに戻れますか? 六年間補償してきたんだから、もう戻りなさい、さもないと住宅補助取り消すよ、、、「誰が望んで避難した?」「誰が原発は安全だと言った」「低レベル汚染の影響は人類にとって初めての経験って知ってるの」無数の「言葉」は消しゴムで消されるように踏みにじられています。富岡駅の様子も取り壊しやレールの新設等で変わりました。以前どんな街だったのか記憶をだどってみても思い出せなくなっています。でも6号線を浪江町に向って進む道路脇は今までと同じ様に避難地域、、もう6年ですよ。廃炉は50年先?ここは日本ですよ、隔離された場所ではないんですよ。誰でも権利として認められてる憲法で保証される「人権」ってなんでしょう。
初めて被災地を訪れたバスのドライバーさん「こんなに酷いの!!」。南相馬鹿島SAで休憩し、大川小学校を視察します。
日本中、雪の天気予報。寒い寒い大川小学校でいつものように焼香、献花「また来たよ」と目を閉じます。南三陸、歌津泊崎近くにある民食「高倉荘」に到着、見下ろす海は「冬の海」そのものでした。明日は晴れるかな? 夕食はいつものように豪華です。「今日は海が荒れて鱈が獲れなくて、鱈汁食わしたかったな」とお父さん。
朝を迎えます。「晴れ、ほぼ無風」早朝、港から船がワカメ刈に出航していきます。
さあ、2018年「ワカメ祭り」の始まりです。浜茹でを待つボイラー釜、船の帰りを待つ港、浜茹での道具?、大隆丸。そして杖をついて高台の自宅から降りてきた婆ちゃん!!この時期になると皆さん元気になります。笑
親子で浜茹でのH一家。漁港に春の匂いが漂います、またこの時期が来たかの感満載です。
長男Y・H君、イケメン漁師は親譲り??
爺ちゃん、婆ちゃん思いの優しい青年です。
伊佐前復幸商店街は今年の4月下旬には本設場所へ移転。南三陸ハマーレ歌津と改名し新たなスタートを迎えます。因みに先ほどの漁師さんに商店街の名前を聞いてみました。「しらねっすよ」笑。
あと数カ月で本設への引っ越しです。
手前は歌津漁協施設、その奥が新しい商店街、歌津駅跡の直ぐ下に位置します。
歌津駅は震災当時のまま、、、。
さて、お弁当を用意し昼食です。爺ちゃんカゴ漁で「すくも蟹」ゲット、お昼のお供です。さて、昼食後の活動開始!! 昼寝してる筈の爺ちゃんが海に出て、今度は大型の「ミズダコ」ゲットです。これには、皆んな大騒ぎ!!頭がデカい! でさっそく解体。出てきたのが何と卵とエラ、内臓のボイル。こんなの初めて。
恐る、恐る頬張る参加者さん、「意外といけるじゃん!」。
活動を終え、歌津駅上にある、慰霊塔を訪問。伊里前が一望できます。
舗装された駐車場のあるところが嵩上げされた新しい商店街の場所です。 続く