ツアー報告の前にIMG_7487観光庁からのお達し後、熊本支援始め多くの支援活動団体がボランティア活動の縮小や休止を迫られています。ホームページでこのような事を掲載するのはいかがなものかと思いますが、阪神大震災以降目覚めたボランティア活動という心の文化を大きく傷つけるものになっているのは確かです。公助という支援もさることながら民助の役割は大きく、20年以上経過した神戸でも、5年以上経過した東日本でも多くの方々が無償で困っている他人を助ける活動を行っています、その活動はこれから起こるかもしれない大きな災害への大きな力になることは間違いのないものだと確信しています。私の知っている限り、旅行会社主催以外で活動している団体は皆無償か赤字覚悟で活動をしている団体で、かつ安全を最優先にして活動されています。このような活動を20年以上支え、助成金の補助迄していた所謂役所がたった一人のクレーマーの声さえ正せず、是正勧告をだすことに憤りさえ感じます。震災後当時の観光庁長官や振興部長を南三陸町へご案内し関係者とお引き合わせしたのは我々です、「頑張ってくれ」とお声をかけてくれたのは何だったのでしょう?「ボラバスは無償であり利益目的ではないので「業」ではなくで旅行業法には抵触しない」とツアー企画前にお伺いした際仰られた国交省の方の言質はなんだったのでしょう?私はツアーの際、物事には表と裏があり、その裏にこそ真実があり、それを見極める必要があると言っています。裏はやはり営利団体の利害優先であり、建前主義であることが良くわかりました。でも現地ではボランティアを必要としている方々が大勢います、彼らはその方々に何をもたらしてしまったのか、判ってはいないでしょう。観光庁もやっと重い腰をあげ打開策を模索しているようですが、現場知らずの打開策に期待は出来ません、グレー若しくは曖昧で実行不可能で、しかも必ず彼らに逃げ道をつくる策でしかないものだと思います。私たちは「ボランティアの文化」を継承するためにもあらゆることを模索し解決しながら前に向っていくつもりです。人の為に何ができるか、与え続けるとはどういうことか、求めず無償であることがどれだけ尊いことか、失った優しさを取り戻すためにも必要だと知っていますし感謝の心を忘れてはいません。なにより沢山のボランティアさん達の汗を無駄には致しません。

そして震災や支援を食い物にしているような団体や偽善者は去りなさい!!誤解の元凶です。

と、言いたい放題でしたがツアーの活動報告をします。笑

第59回南三陸支援ボランティアツアー 1の始まりです!!

7月16日東京鍛冶橋駐車場を東京発2名のツアーが催行されました、昨年は28名の参加、そして今年は5名の参加者さんです、もちろん持ち出しです。でも求める方、応える方がいるかぎり不催行としないのが私たちの信条なのです。IMG_7363都内は連休始まりの為か少し込んでいましたが、常磐道はすこぶる順調で広野で降りた時間は10:30頃(運転はスタッフS・Iさん)FullSizeRender富岡駅前の街並みは大型重機で取り壊され、線路も取り外されていました。FullSizeRender1向こうに見えるのは跡形もなくなった富岡駅跡。人の記憶から消されようとしています。IMG_7379

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5年まえから変わらぬ光景です、この光景も権力という人の手によって何れは消し去られていきます。真実はここにあるのです。行き場のない線路、だれも住んでいない町、子供の声が聞こえな小学校、東京からたった2~3時間の所です。IMG_7406

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変っていくのは汚染残土や粉砕された家屋が詰め込まれた黒い袋の山が増えていることだけ、、、、震災前、目の前の事や自分の事を優先して考えていた自分がいました、でも色々な光景や、悲しみ苦しみに出会うとともに、流されていた自分に気づき、変わることができましたし流行や物質に囚われない、本当の豊かさを知ることもできました。このことを沢山の人と分かち合いたいと思うのです。

失いつつある現実を是非ご自分の目で見て下さい。

さて、バスは南三陸へと進み、石巻の大川小学校へ立ち寄ります。Attachment-1

一生忘れる事ができない人達、夢をもぎ取られた可愛い幼子たちの思いがここにはあります。IMG_7411

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吹き流しがとれた風鈴がたくさん並んでいます、風が吹くと悲しく鳴いていた音色も今は多くの方々の祈りが届いたようでひっそり佇んでいます。IMG_7413大きくひまわりが咲いています、実はこの瓦礫から力強く咲いているひまわりの色がフェローズの団体カラーとなっているのです。

さて、5年経ってやっと通れるようになった新北上大橋を通過して南三陸にむかいます。IMG_7417

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途中、戸倉にある、阿部民子さんの工房に立ち寄り、9月に行われる都内物販支援の打ち合わせを行いました。とろろ昆布や干しエビ、バラのりを販売するのですが、スタッフ・参加者さんは試食の美味しさに驚き、沢山お買い求めです。笑(写真は工房から見た海の光景、遠くに田束山や歌津を望むことができます。)

宿で出迎えてくれたのは雲丹とホヤ汁です。IMG_7419

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一般的には高級品ですが、 この時期、何気に頂いております。笑

続く