南三陸漁業支援&体験ツアー ②
支援&体験ツアー二日目、昨日迄のぐずついた天気は少し落ち着いているような空模様、私達のツアーに関しては本当に天候に恵まれています、ボランティアは無償の行為、「ありがとう、また来てね」の言葉がなによりの励みですが、たぶん誰かが私達の活動を見守って下さっているおかげだといつも感謝しています。
朝食を済ませ、民宿の方々と集合写真、初めてお世話になる民宿でしたが戸倉地区での活動には至近でご飯も美味しく、又お世話になると思います。息子さんが板長として跡を継ぎ、これからが楽しみなお宿です。
参加者さん達は徒歩で現場まで向かいます、徒歩5分で到着、とても近いのです。写真のような風景をたのしみながら現場到着。
本日、お世話になる阿部たみ子さんとご主人の漁師さん徳治さんより、牡蠣の原盤作りのレクチャーをうけます、ホタテの殻にポンチのようなハンマーで穴をあけ、そこに太めの針金を間に隙間をあける為の小さなパイプを挟みながら差し込んでいく作業、ホタテの貝殻の枚数も決まっていて、針金の真ん中からは、反対方向に差しこむ、、それが原盤作り、その原盤に海中で牡蠣から放出される卵が付着し成長する仕組み、、海の養殖作業には無駄なものは一切なくSDGSの原点のような仕事の連続なのです。*成長した牡蠣の殻にもホヤの胞子が付着し成長するんです。
ホタテの殻に穴をあけていきます。
いつもは漁師さんお一人で行う作業ですが、私達が皆で作業に参加することで、どんどん作業は進みます。
この時期の作業の一つ、牡蠣養殖のいかだに付けるブイの清掃、4年間海に浮いており、フジツボやシューリ貝がびっしりついています、暫く天日に干し、乾燥したものを人力で除去していきます。 *ブイの大きさが想像できますね。
午前中いっぱい、作業を続け、お昼を迎えます、民宿で作って頂いたお弁当とたみ子さん手作りの牡蠣汁に舌鼓をうちます。
お天気は雲の間から太陽が照り付ける夏の日差しに変わりましたが、作業小屋の扇風機で涼しい風を受けながら昼食をいただきます。
この時期の牡蠣は火を通しても身が大きく食べ応えがあります、たみ子さんから「牡蠣は時期によって大きさ、食感、味が変化するので、ぜひその変化を味わって下さい」とのことでした。*皆さんもお試しあれ
前々日はウニの開口日、昼食時はウニ食べ放題です、但しお代わりはご自身で殻を割って頂いて下さい、こんなウニをを頂けるのもこの時期、そして汗をかいてお手伝いができたご褒美です。
阿部たみ子さんは震災後一人で起業し、ご主人ともども「たみ子の海パック」の経営を続けている方です、最近はご子息も参加し益々盛んです、私達は海パックの立ち上げの頃より販売支援等の応援を続けています。
http://www.tamipack.jp より検索してください。
「牡蠣が苦手」と仰っていた若い参加者さんもこの場所に来て新鮮なものを頂くと「美味しい、初めて食べた」となるのです笑。
目の前はこんな海、午前中に仕上がった原盤もこのとおり
徳治さん曰く「今日から安心して眠れます、はやく終えなければならない焦りがなくなりました」とのこと
昼食のあとは、たみ子さんより「牡蠣ができるまで」のお話を、紙芝居仕立てでして頂きました。
さて活動二日目はいろんな作業や体験が目白押し、午前の部はこれまでとし、午後に続きます。
続く