2019年からコロナ感染が世界中に蔓延し、日本においても蔓延防止策として移動の制限を余儀なくされ、二年半現地に訪れることが叶わなかったのですが、この連休は二年半ぶりに行動制限がない、連休となった為、バスでの移動は未だ控えることとし、有志のスタッフのみで現地へ訪問することとしました。

*スタッフはワクチン三回目接種:陰性確認の後 現地に向かいました、これは現地に赴く際のマナーだと思います

福島~南三陸~石巻大川小学校、そして現地ではこれまでご支援させて頂いた方、オンラインで応援させて頂いた方それぞれにお会いすることもできました。

報告は沢山ありますが、とりあえず訪問した際に写した多くの写真の掲載をもって報告とさせて頂きます。

福島編 富岡~浪江町 *駅含め新しい施設が増え、街に人の流れや新しい企業立地等が少しだけ出来たように感じましたが、まだまだ時間と、除染と、風評被害や住民の方々の帰還等、廃炉迄の過程は長く続きます。私達はこの状況を絶対に忘れてはなりません。

線量計の数は減りましたが、まだ高速道路には設置されています。

浪江町夜ノ森駅、近くの人がいない住宅街は当時のままです。

夜ノ森桜並木、、人影はありません。

夜ノ森の向かい側にあるお店、2011年3月11日からお店は営業していません。誰もいません。駅が新しく作られただけです。

浪江町、6号線沿いの光景も変わっていません、この先に新しい道の駅が作られました。

大熊町の6号線沿いにあった立ち入り禁止のフェンスは一部取り外されていましたが、まだまだ多く残っています。

請戸漁港近くの、請戸小学校は震災遺構として残されています、写真右上の表示板迄津波が押し寄せました。

浪江にオープンした道の駅、食・体験・物販・子供達のスペース等なかなかのコンテンツで、わくわく感があります。

請戸漁港で水揚げされたしらす、乗せ放題の「しらす丼セット」。

南三陸町泊浜漁港編 *南三陸町に到着したのは17:00、気温5度、湯船に浸り、部屋に戻り窓を開けると「雪」寒い寒い、夜の到着でした。でも迎えて下さった民宿高倉荘のお父さん、お母さん、娘さん皆さん元気で、しかも若くなってます、、なぜ? 翌日、散歩がてらに漁港に降りてみると、メカブ削ぎの真っ最中、ボランティアとしての条件反射か、すぐにお手伝いに参加。いつもながら穏やかな空気が流れていました。

悪天の翌日は晴天、太陽がまぶしい。

コロナ禍で来町するお客様が激減しましたが、ワカメや海藻ふのり、ひじき、仕出しお弁当の販売等、これまで行ってこなかった試みを家族が一つになって始めています。

メカブの出荷は5月2日迄(もちろんマスク着用です)

メカブの山はいつも通りです。

遠くの山々はうっすら雪化粧、穏やかな一日のはじまり。

漁港の周りはすべてこのような高さの防潮堤が張り巡らされています。

朝食も豪華、しっかり感染対策されています。

南三陸泊浜漁港編② *メカブ削ぎを行い、2年半前に戻ります、お会いする方々は皆、まるで昨日会っていたようで、久しぶりの違和感は全くありません。これも不思議な感覚です。

いつもの様に、高倉荘のお母さんはシャイで、登場せず、替わりに娘さんのYさんがお目見えです。       これから隣の漁港にいってきます。

震災直後、泊浜の隣、馬場中山地区は瓦礫で孤立状態になっていました、地区に住まわれていたTさん、津波から非難する際に持ち出したPCを駆使し、全国からボランティア含め多くの支援を求めました。その甲斐あってこの地区は独自で支援を受けることができた場所。そのTさん、ボランティアに来られた方とご結婚し、今は港のそばにカフェをお二人でオープンし、いまもコツコツと今の南三陸を伝え続けています。                  *虎次郎をご存じの方もいらっしゃると思いますが、もう12歳、とても元気です。(ネコちゃんです)

訪問し、ランチを頂きました。

馬場中山でこんなイタリアンをいただけるなんて、、、

ご興味ある方は南三陸町馬場中山「カフェカナッペ」FB千葉馨さんで検索してみてください。素敵なカフェです。   *ネコちゃんいっぱいいます笑

素敵で美味しい昼食を済ませ、(南三陸町はいつもボランティアさんをお連れし、支援活動をすることが目的だったのでどこにも行くことが出来ず、今回は震災後で初めて、色々な南三陸を感じることができました)

さて、午後からは志津川にむかいます、コロナ禍中、オンラインで「3.11追悼」「キリコ体験」等を継続的に行って頂いた、上山八幡宮の工藤真弓さんを訪ねます。

現地は春満開

これまで、稚児祈禱や大晦日のお手伝いをさせて頂き、その想いを馳せます。工藤さんご夫婦はいつもの様に仲良く元気で、こちらも生き生きとしておられました、明後日の再会を約し、さんさん商店街から新しく作られた「中橋」に向かいます、この中橋もまた、KKさんの設計らしく南三陸杉をつかった橋となっています。聞いた話では木材の床材は五年に一度張り替える必要があるとか、、、維持費が大変ですね。

八幡川を渡り、さんさん商店街から旧防災対策庁舎がある公園まで繋がっています、木材関係の仕事は地元の大工さんとのコラボだそうです。(石川大工さんが仰ってました)

あんなに美味しいものをお昼に頂いたにも関わらず、お腹は空くもので、本日の夕食は高倉荘の定番豪華版です。

このボリューム、お父さんの力作です、ホタテのお吸い物は絶品でした。*カレイの煮つけ・ホヤ・ホヤ酢の物・アンコウの肝合え・蛸キムチ・メカブ・牡蠣の煮つけ・お刺身・アイナメのフライ・お蕎麦とあんころ餅・つぶ貝・イカ焼き・お吸い物、、、完食は難しい、、でも美味しい、、だから全部頂いてしまいます。満腹です!!

そして翌朝ははっと汁です、はっと汁とは朝ドラ「おかえりモネ」にも登場した、郷土料理で、いわゆるすいとんのようなもので、すいとんのお団子を平たくしたものが入っています、各家庭にいろんな味があり、地元では「ばっとう」と言います。

油麩いりのはっと汁でした、これも良いです。

南三陸に到着してから、二日間、旧知を訪ねては食し、食しては美味しいお酒を頂き、一気に体重増加です。

続く