令和8年 熊本地震 災害復旧支援ボランティア活動 参加報告
※熊本県八代郡氷川町の災害ボランティアセンター。屋内ゲートボール場に開設されたボラセンは、地震発生直後から多くのボランティアが集まり、町内各所の復旧活動に励んでいらっしゃいました。周囲には熊本市の小学生が作成したボランティア参加者へ感謝の言葉を記した絵が貼ってあり、とても元気が出ました。
9月の大型連休中の2日間、当団体スタッフが令和8熊本地震の復旧支援ボランティア活動に参加してまいりましたので、以下のとおり報告いたします。
※被災者の皆様における心情に配慮し、災害現場の撮影は行っておりませんので、予めご了承願います。
◆1日目 2026年9月21日(月)
【活動場所】熊本県八代市金剛地区
【参加団体】NPO法人「日本九援隊」
【活動内容】断水地域住民へ飲料水の配布
熊本県八代市は地下水が豊富なため井戸水を使用する住民が多く、上水道の普及率が約50%程度だそうです。しかし震度6強の激しい地震により、井戸水が断水あるいは濁りによって使用不可となってしまいました。たとえ家屋が無事だったとしても、生活を支える水が断たれたことで、仮設の給水所へ毎日通わざるを得ないという極めて厳しい生活を強いられています。井戸水は上水道と比較しても作業に工数を必要とするため、復旧には半年~1年以上要すると言われており、長期的かつ持続的な支援が必要な状況です。
今回、NPO法人「日本九援隊」が発災直後より実施している「ラストワンマイル支援」と称した大人数のボランティアによって「各家庭へ飲料水を届ける」活動に参加してきました。
◆NPO法人「日本九援隊」ホームページ
熊本入りの前週、日本九援隊の肥後理事長とコンタクトし、当方の活動参加に対して快諾いただきました。今回の活動場所となった八代市金剛地区は特に断水世帯が多いうえに、生活道路の大半は道幅が極めて狭く、2tトラックサイズの給水車による巡回配布が困難な状況です。肥後理事長から当方への要請として、拠点となる金剛小学校より各地区へ軽トラックで飲料水を運搬し、そこからボランティア参加者が巡回するリーダーを務めてほしいとのことでした。そこで急遽、当方にて軽トラックをレンタルして現地へ駆けつけました。
活動当日は福岡県内の中学生&高校生が約100名参加(大型バス2台)、日本九援隊からは一般参加者を含め約30名が参加し、個別団体の活動としては大規模なものとなりました。中高生を10チームに分けて教員含む大人が帯同し、各家庭へ飲料水(500ml×24本ケース)を届けるという活動内容です。飲料水は八代市が手配し、計700ケース、4tトラック×4台分が活動拠点となる金剛小へ届けられました。金剛小から各エリアには軽トラックで移送、その先の各家庭に対しては中高生が数十~数百メートルの距離を徒歩で配布して回りました。今回の活動はラストワンマイルならぬ「ラストワンメートル」の支援となりました。当方は終日、軽トラックでの運搬、飲料水の積込みと積下ろし、中高生の行動管理、本部との連絡対応などに従事しました。
※レンタルした軽トラックに飲料水を目一杯積み込みました。日本九援隊も軽トラックにタンクを積んで、飲料水を簡易パックに詰め込んで配布していました。
当方は軽トラック運転と作業のため、活動の様子は撮影できませんでした。当日はNHKや地元TV局の取材がありましたので、下記リンクより報道内容をご覧ください。
https://news.ntv.co.jp/n/kkt/category/society/kk481c74549ccc4fd09212096259f146f0
気温25℃ながら心地よい秋空のなか、中高生100名を含む参加者全員が怪我人なく無事に活動終了しました。最終的には約600ケースを配布することが出来、残りは仮設の給水所へ移送して訪問した住民に配布してもらうよう依頼しました。中高生が乗る大型バス2台を見送り、当方の活動は終了。最後に肥後理事長より活動参加へ御礼の言葉をいただきました。
日本九援隊は15年前の東日本大震災を機に発足、無料でボラバスを運行して九州地方を中心に災害発生現場へボランティアを送り届ける活動を継続しています。被災者に対する想いや活動内容は当団体と共通点が多く、熊本地震への支援先として検討してまいります。
写真左が肥後理事長です。
◆2日目 2026年9月22日(火)
【活動場所】熊本県八代郡氷川町
【参加団体】氷川町社会福祉協議会ボランティアセンター
【活動内容】廃棄家財を仮置き場へ運び出し
令和8年熊本地震により宇城市と氷川町が最大震度7を観測、自治体の規模に対する地震被害の大きさで言えばこの氷川町が最も酷い地域となります。八代市や宇城市などと異なり氷川町は築年数の古い住宅が多いうえ、高齢化も進んでいるため、復旧作業全体が周辺地域よりも遅れている様子でした。ボラセン関係者のお話によると、公費解体は3~6ヶ月待ちとなっている模様です。
この日のボランティア参加者は個人・団体を含め約120名。受付およびオリエンテーション終了後、それぞれのニーズに対して参加者が振り分けられました。今回当方が配属されたチームが向かった住宅は、素人目でも大規模半壊レベルで、辛うじて倒壊せずに済んだものの1階部分の柱から大きく傾いていました。発災2ヶ月経過も危険度判定が行われておらず、家屋への立ち入りは危険と判断、庭先に仕分けされた家財を仮置き場へ移送する作業を実施しました。
前日当方がレンタルした軽トラックを含め、計3台にて家財を積み込み、午前と午後の計2回、町内グラウンドに用意された仮置き場へ2往復しました。前日の活動とは一転、破損したガラス・釘・金属・木材など散乱した危険な現場で、町内は今なお多くの家屋でこのような片付け作業が続いているとのことです。今回配属されたチームメンバーの大半が、発災直後から何十回と参加している猛者揃い?だったため、リーダー役の指示に従いながら作業を実施し、怪我特にもなく無事活動を終了しました。
※右側の方がチームリーダー。氷川町を含む周辺自治体のボランティア活動へ何十回と参加し、この翌日も氷川町の活動に参加すると伺いました。
今回の地震被害の特徴として、2年前の能登半島地震と異なり道路網の損傷が少ない様子でした。そのため物資輸送の復旧が非常に早く、コンビニ・スーパーなど店舗関係については2ヶ月前に被災したとは思えないほど、何れの地域も平静を取り戻していました。氷川町のボラセンを見てもインフラおよび物資は潤沢にあり、軽トラックも地元企業から30台以上が提供され、お話を聞く限り「10年前の地震と比較してもだいぶ整備されている」とのことです。
ボラセンについては、被害規模が大きい八代市・氷川町はしばらく継続の様相です。隣接の宇城市・宇土市は縮小傾向、他自治体はボラ募集を終了した箇所もあるそうです。一方で、上述の危険度判定や公費解体など倒壊した家屋の復旧については、人手不足の影響もあってか、それとも他地域の自然災害が影響しているのか、進んでいないのが現状です。ボランティア募集が長期化するようであれば、何れの機会において再度参加することも検討したいと考えております。また「団体として支援」についても検討のうえ、決まり次第、皆様へご報告させていただく所存です。
◆当団体では引き続き「令和8年 熊本地震 被災地支援についてのお願い」として、寄付金の募集を行っています。皆様から寄せられた想いは、私共が責任をもって被災地へお届けしますので、ご協力賜りますよう何卒よろしくお願いいたします(詳細は以下リンクより参照ください)
令和8年熊本地震 被災地支援についてのお願い | NPO法人フェローズ・ウィル
改めまして、地震により犠牲となった皆様へ心よりお悔やみ申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。以上、最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

















