NPO法人フェローズウィル 代表理事の我妻です。

昨年観光庁から勧告された、ボランティアバスの旅行業法違反(ツアーの参加費徴収は旅行業者にしか認めれられいない為、例え会費という名目であっても団体としての参加費の徴収は違法)又国交省から勧告された道路運送法違反(有料の白バス運行)に対し私達フェローズウィルはツアーに参加される方々への責任を重視し社会的に責任ある団体として勧告以来「遵法」を重視して参りました。勧告当初は何とか此れまでのやり方で出来ないかと模索したりしましたが、各省庁の新しいボラバス定義を鑑みた結果、観光庁・国交省・復興庁のボラバス定義が一致しない事が判明し、何れかの法律に触れる事と判断しました。マイクロバスを使い、善意の方々を安価にて現地へお連れし支援活動が出来る事は今後の災害支援には必要だと思っていますが、違法を纏いつつ活動を同じ方法で続けることは責任上出来ないと判断したのです。(定義が確立された場合は定義に沿って催行)

そこで、旅行会社や観光バス会社との提携をしボラバスの活動を続けて行くことを決意しました、しかしながら法律に従いながら催行するにはバス代、旅行保険の付保、その他経費が掛かりこれまでの参加費では継続する事が不可能であり初めて参加費の改定を行うこととしました。改定は2,000円の上乗せとし31,800円(二泊三日 朝出発民宿二泊、現地集合者はこれまで通り19,800円)と致します。

私達の活動はボラバスのみではなく、都内・関西他での支援販売会、漁師カレンダー作成と地域への植樹、防災啓蒙活動、地域産品の紹介及び販促支援等一年を通じて活動を行っております。何故そこまで出来るの?と聞かれることがある程、幅の広い活動となっています。それは南三陸の方々への想いと、「お帰り」と出迎えてくれる「人」が好きだからで、震災を忘れてはいけないと言う団体の使命感からです。復興にはこれからも長い年月が必要でそこで頑張る人達に寄り添う必要がある事、人災である原発被災地の現状と被災者の苦しみをツアーに参加する方々に知って頂きたいからなのです。

被災地とその他地域の繋ぎ手として、「南三陸が好きだ!」と思ってくれる人が一人でも多く増えることを願い、そのお手伝いをしていきたいと思っているのです。

多くの皆様のご理解の元、これからも繋ぎ手として活動を継続していきますし、将来、全国と被災地を結ぶ想いの手段として成長できればと思っています。 IMG_1223