楽天優勝のお蔭で何とか天気も持ち、

作業現場である寄木地区へ向かいます。

IMG_5995

 

 

 

 

 

 

 

到着後、昨日の様にH家班とYさん班に分かれます。

IMG_5996

 

 

 

 

 

 

IMG_5997

 

 

 

 

 

 

 

H家では土嚢の移動や浮き玉の移動、

網の手入れや薪割など分担して作業を手伝います。

IMG_5999

 

 

 

 

 

 

IMG_6003

 

 

 

 

 

 

IMG_6006

 

 

 

 

 

 

この網はホタテを入れる網カゴ用です。(モデル:H家のお父さん)

IMG_6018

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合間には話をしたり、写真を撮ったりしています。

IMG_6011

その後ろでは今ツアー最年長のMさんが

パッカンパッカンとリズミカルな音をたてて、気持ち良いくらい薪を割っています。

IMG_6007

 

 

 

 

 

 

Mさんには“カナダの木こり”というあだ名があるそうで、

その見事な薪割りっぷりから“木こり”は納得出来たのですが、

なぜ“カナダ”なのか疑問に思い、由来を聞いてみたところ、

「スキーで滑っている姿がカナダの木こりに似ているからだって

と、薪割りとは全く関係のない、超想定外の返答を頂きました。

その場にいた全員が首都圏在住にも関わらず、一斉にMさんにツッコみました。

至極真っ当な反応ですね。

 

こちらではロープに繋がれた浮き玉の移動作業です。

長さもあるので結構な重量です。

2427

 

 

 

 

 

 

 

 

2426 

 

 

 

 

 

 

 

男性陣が頑張ってくれました。

 

Yさんの作業場へ行くと、Yさんが皆さんに話をしていました。

IMG_6015

 

 

 

 

 

 

今でこそ、ボランティアを受け入れているYさんですが、

震災当初はずっとボランティアを断っていました。

理由は「(支援に対して感謝の気持ちを)お返しする事ができないから」です。

こちらの人達は元々人をもてなす事が大好きで、

人が来ると来てくれた事を喜び、ご馳走を作って歓待します。

もちろんYさんもそのお一人です。

けれども津波で自宅や船が流されてしまい、

生活はおろか、もてなす術さえも失いました。

震災後、多くの人達が時間とお金を掛け、

日本全国から、時には海外から

見ず知らずの自分達の為に駆けつけ、助けてくれる。

その事にYさんやH家、現地の人達は言葉に出来ないほど感謝しています。

けれども、その感謝の想いを返す術が当時は(当然ながら)全くありませんでした。

感謝の想いが大きければ大きい程、

何も返せないでいる事がとても辛く、申し訳なさを感じる様になったのです。

勿論、ボランティアさん達が見返りなど求めていない事は重々承知しています。

けれども申し訳なく思う気持ちは変わらず、Yさんはずっと断り続けていました。

そんなYさんの気持ちを変えたのは、長野から支援に来ていたある男性の言葉でした。 

「私たちは見返りなんか求めていない。

もし申し訳なく思うのなら、次に同じ事があった時にその人達を助けてあげればいい。」

その言葉を聞いてYさんは初めて気持ちが楽になったそうです。 

 

 2429

 

 

 

 

 

 

Yさんの作業小屋に飾られた浮き玉には

これまでに支援にいらした人達のメッセージが書かれています。

今回、沖縄出身のHさんとYさんが新しい言葉を書き入れました。

『いちゃりば ちょうでい』

沖縄の方言で「一度会ったら皆兄弟だ」という意味だそうです。

とてもしっくりくる言葉です。

Hさん、Yさん、素敵な言葉を有難うございました。

 

続きます。