第13回ボランティア・ツアー①
快晴の12月7日。
第13回ボランティアツアーの出発日です。
高速道路に乗り、左手に綺麗な富士山が見えました。
東京の空も綺麗になったようです。
暖かい東京を離れ、一路南三陸へと向います。
当団体のボランティア・ツアーは昨年12月から開催しており、
今回は満1年を迎える記念すべきツアーとなります。
2年目を迎え、(とても有難い事に)リピーターさんも増えてきたので
スケジュールの内容を少し変更しての催行となりました。
初日は登米市になる南方仮設住宅を訪れ、
住民の方々との交流をしつつ、
自治会庶務担当の工藤真弓さんの体験談などを聞かせて頂きました。
工藤さんは南三陸町の上山八幡宮の禰宜(ねぎ)です。
歌人で作家でもあり、そして被災者でもあります。
※画像は別日撮影。
南方仮設住宅での交流は思ったよりはるかに有意義なものでした。
最初は恥ずかしがり屋(おしょすがりや)のオバちゃん達も
参加者さんとの会話で打ち解け、
『たらし焼き』のお話ではプロの先生並みのお話を聞かせてくれました。
因みに『たらし焼き』は小麦粉・お味噌・お砂糖だけで作る南三陸周辺のおやつです。
※おもてなしの一品です。
南方仮設住宅を後にして、
今回の宿泊先である『さんさん館』へ移動しようとバスに乗り込むと同時に
バスがゆらゆらと大きく揺れ始めました。
「地震だ!」
「大きいね・・・」
揺れは暫く続きました。
携帯電話が繋がらなくなる中、
皆さん、あの手この手で情報収集をしています。
“宮城県沖” “震度5弱” “津波警報発令”
バスは慎重に南三陸に向かいます。
南三陸町入谷地区に入る前の山間の車止めには
多くの車両が避難していました。
入谷地区にあるコンビニの駐車場も車で溢れかえっています。
それぞれに不安な思いを抱えながら、バスはさんさん館へ到着しました。
続く。