2019年春以降、現地でのボランティア活動が制約されるなか、2020年は現地産品の販売支援を行い、来年こそはと思っていたところ、今年、2021年もコロナ禍は収束するどころか、蔓延は拡がりを呈しています

私達はこの状況下でZOOMで現地と現地に想いをもつ方々を繋ぎ、オンラインでのバーチャルボランティアツアーを開催しました。(ウズべキスタンからの参加者さんも・・・)

現地から、いつも宿泊でお世話になっている民宿「高倉荘」より、現地食材を使った、浜のお弁当セットを送って頂きました。(お吸い物付き)*ご飯は自宅で用意

献立は・・・

高倉荘のお父さんのお話を聞きながら、そして久しぶりの会話を楽しみながらの昼食タイムです。

いつもお世話になったときに頂く。お父さんの「味」です。                         写真下ボラ参加者のKさんご夫妻、お弁当セットをアテに地元のお酒とともに、楽しんで頂きました。

コロナ禍中、来町するボランティアさんや観光の方々は全くお見えにならず、町の宴会も自粛というなか、私達の試みは何らかのお手伝いが出来たのではないでしょうか、そして参加してくださった28名の方々も久しぶりの対面や今の南三陸を知る機会になったのではないでしょうか。

ボランティアツアーとはもちろん、現地に出向いての労働奉仕というものが主な目的なのですが、移動の制約がかかるいま、私達は販売などの経済支援やコミュニケーションの継続をもって違った形の支援を模索、企画、実行しています。

昼食や歓談を終え、現地案内は高倉荘のある、歌津泊浜から寄木漁港へと移動します、案内をして下さるのは、海が好きで、漁業が好きな、Iターンで現地在住の井口さん、そして寄木で三代目の漁師畠山侑也さん(写真下)が車での移動を担当してくれました、このような試みに参加して頂き有難うございます。

さて、侑也さんの運転で移動開始・・・。

高倉荘から坂を降りた、漁港には防潮堤が完成しています。「防潮堤があると風よけになって小屋の作業がしやすい」との意見もあります。

漁港にはいるゲートです、自動開閉型の扉が付いています。

防潮堤の高さは8.7メートル、10年前のこの地で発生した津波は15~32(最大)メートル。いろいろなご意見はあろうかと思いますが、命を優先した選択の一つです。

歌津駅(BRT)付近、ハマーレ歌津と寄木橋です。植樹したもみの木は元気に育っていますが、ハマーレ歌津では一部の店舗が閉店となっているようです。(コロナ禍の影響でしょうか)

以前、うたちゃん橋があった辺りに、寄木漁港に通じる「寄木橋」が完成したようです。

震災前、この辺りが一つの町であったとは、思えない光景です、インフラは整備され復旧・復興は進みますが、人の営みは変わることなく、続きます。

さて、移動車は寄木漁港に入ります、目指すは、漁師畠山克則さん宅の作業小屋。

「おじゃましま~す」。。。釣り船用の釣り竿の手入れの最中でした(笑)・・芸達者です。

高台(ロッジ縁)より寄木漁港地区を望むと(一帯は集落でした)前方に防潮堤が建設されている様子がみえます。いずれ、完成し、泊漁港同様、ゲートをくぐって港と行き来するようになるとの事です。

さて、作業小屋と参加者さんたちを繋ぎ、わかめ芯抜き(現地で行っている活動作業の一つ)を皆で行います、指導はフェローズウィルスタッフ天井さんです。(勿論、畠山さんにも、、、)

バーチャルですが、磯の香りを感じながら、ワカメの芯抜き(出荷前の最終工程)を体験して頂きました。

その後、参加者さんたちは現地の方々と歓談を楽しみ、バーチャルツアーの時は過ぎていきます、参加者さんの中にはワカメを購入して下さった方もいらして、現地にそのお礼ハガキを送ってくださった方もいらして、ハマーレ歌津に植樹したもみの木を題材に漫画を描いて公開して下さっているかたもいらして(寺田浩晃さん)歓談は楽しい時となりました。

写真はお礼ハガキの紹介です・・

名残惜しい終了の時間となりましたが、皆さんの笑顔を拝見できたこと、繋がっているよと現地に伝えられたことを感じられるボランティアツアーとなりました、ご参加くださった方々、現地で協力して下さった方々全てに感謝。

皆さん、またお会いしましょう                            完