第54回フェローズウィルボランティアツアー その1

震災後今年で四回目を迎える、ワカメの収穫シーズンがやって参りました!参加者さんは現地で合流の方々も含め34名となり、バスはコミューター含め2台、定刻に東京を出発し南三陸へと向かいます。IMG_6604昨年3月から行っている、「今の福島」視察の為常磐道広野で下車、6号線を跨いで沿岸部に入り富岡駅跡を視察致します。今回は小学生・中学生・高校生・大学生の若い方々、親子連れの方々等初めて被災地を訪れる参加者さんと、何回も被災地を訪れているリピーターさんが混成したツアーとなりました。初めての方がうず高く積まれた除染物が入った黒い袋に驚き、リピーターさんは変わる光景をじっと見つめています。FullSizeRender1南相馬鹿島SAで昼食をとり、石巻の大川小学校跡へ向かいます。大川小学校は未来に向け、震災と彼の地での悲劇をつたえる為に震災遺構として保存されることが正式に決定致しました。2016031900420160319023震災の時には小学生だった若い参加者さん達は熱心に視察をされていました。20160319030参加者全員で献花とお焼香をさせて頂きます。「数あるボランティアツアーの中でもここまで詳しく学ばせて頂けるのはフェローズさんしかないですよ」、楽しいだけ、勢いだけのボランティアツアーが多い中で希少な存在だそうです。宿泊先の高倉荘に入る前、寄木・伊里前で現地集合の方々と合流し、歌津大橋跡の視察を行います。「あっ、大橋の道路標識がなくなっている!!」五年間道路脇に放置されていた標識がなくなっています、撤去であればいいのですが・・・。写真背後に町があったとは誰も想像できない光景が広がります。20160319035高倉荘に到着、さっそく夕飯です。FullSizeRender3この時期にしか味わえない「ワカメのしゃぶしゃぶ」です。FullSizeRender4参加者Hさん親子、奥は手前からH・Yさん、M・Hさんです。

食事が終わり、先ほど視察を終えたばかりの伊里前の3.11を撮影したDVDを観て頂きます。20160319052もう100回以上観ているDVDですが、今でも心が揺さぶられる映像です。人は忘れる生き物と言われますが、一生忘れられないこともあると思いますし、忘れてはならないこともあるのです。2016031906120160319079若者には是非感じて欲しい、この惨状があった国に自分たちは住んでいることを!! そして人の為になにが出来るかを考えて頂きたいと思います。写真はH・Yさん、N・Oさん、R・Kさん20160319087参加者R・Hさん、手前は御嬢さん二人をお連れしてくださった、M・Yさん。20160319090特に初めての方には、観賞後ご意見を聞きしています。ご自分の言葉で想いを語って頂く事で、その想いが自分のものとなるからです。写真は参加者M・Kさん

ご常連はというと、、、、IMG_6609途中の上品の郷(道の駅)でしばらくぶりの集合写真FullSizeRender2今夜の燃料買い出しです。皆優しい、オジサマ、オバサマ、お兄さん、お姉さん達です。フェローズのボランティアさん達の年齢層はとても広く、そして初めて参加する方々にはすこぶる親切に接して頂いているのです。20190320032朝、いつもより早く宿を出発します。ワカメのシーズンは10分でも早く現場に到着し、作業を開始したいのです。現場は寄木漁港と泊浜漁港、そして平成の森仮設住宅です。ブリーフィング後参加者さん達はリーダーに引率され現場へと向かいます。

写真追加20190321016遅い春ですが、河津桜の蕾が膨らみはじめました。057なくなった、道路標識。(前回のツアーにて撮影)

2011年3月11日も港ではワカメ収穫の真っ最中、町では日常の仕事と生活が続いていました・・・・。早く、早くこの町の蕾が大きくなり、日常という平凡な花が咲くことを願います。

続く