第52回フェローズウィルボランティアツアー その3

一日の作業を終え、宿泊先さんさん館に戻ります。前日、敷地内にある畑で栽培する「きくいも」を料理で提供できないか?と調理場のお姉さん達と協議。地元ではこれまであまり注目されていなかった産物の為か新しい料理はご存じなく「サラダ?」「天ぷら?」「煮物?」と此方からの提案に??、しかし作って頂くとこれが イケル!!076__ 3-6キクイモの胡麻ドレッシングサラダ、煮物、天ぷらです。「夕食はこのような物で良い」という固定観念はこれからの旅行者にはあまり新鮮ではないものとなっています。地元だからこそ出せるものや味が大事だと思うのです。日本国中どこに行っても供されるものは冷凍マグロのお刺身や冷凍エビのてんぷら、、これは必要ないのです。今、そして今日採れた季節の食材を使った料理が喜ばれるものなのです。いつも新しい感覚を提供するお店として東京の渋谷で2店舗、5年前迄銀座で5店舗の飲食店を経営した経験があります。しかし震災他の事情で閉店し当団体の活動を開始しましたが、ホスピタリティーの感性は残っているようです。

さて、翌日も晴れ!!朝のブリーフィングを終え寄木漁港にむけ、出発です。今日も3班に分かれ活動を行います。

1月12日はミチコ婆ちゃんの誕生日!!オーイング(さんさん商店街にあるケーキ屋さん)に予約しておいたケーキを持参し、前祝いです。089「ハッピーバースデー」を皆で歌い、ローソクを消して貰います。、いつまでもお元気で!!

さて、作業開始です。前日種付けした牡蠣を海へ沈めます。__ 3-7__ 3-8船上でのお手伝い、参加者S・Mさん、A・Hさん__ 4-8参加者K・Yさん(写真左)も乗船しました。日頃漁船に乗ることなどない皆様にとって貴重な経験です。私たちは参加者さんを見守る責任がある為、乗船はしません。(写真は参加者S・Mさんにお願いしました)__ 5-3作業小屋には牡蠣の種付け用の道具があります。これが優れもの、ロープの撚りを戻す人、挟み込む人、牡蠣を渡す人3人1組で行います。こちらは手作業写真下__ 4-5お隣のY・Hさん(毛糸帽子)宅では、小屋の廻りに生えた雑草の草刈、刈った草を燃やします。写真左から参加者K・Nさん、Y・Tさん、右端はスタッフS・Iさんです。__ 1-7

爺ちゃんが「ケーキのお礼だよ」と言って昨日獲れた真タコを切ってくれています。__ 5-6この地は明石と並んでタコも有名なんです。

午前中の作業を終え、作業小屋に集合し集合写真です。本日はK・Hさん宅で種ハサミ、Y・Hさん宅で草刈、T・Tさん宅で籠洗い、伊里前商店の引っ越し手伝いと4班に分かれての作業となりました。099写真手前右は関西支部のM・Kさん、1月23日関西で開催される支援販売の為、商材仕入れも兼ねての参加です。爺ちゃんが別れ際「もう5年目になるけど、これからも来てくれるかな?来てくれるのが楽しみだし、来なくなったら淋しいんだ」、、この思いはこの地の方々の総意ではないでしょうか。「もちろんこれからも来るよ」、、これは私達の「想い」です。

口では「思いやる」「人の為に生きる」とか言ってきた過去の自分がありましたが、活動を継続し学ぶものが多くあり、自然に生き方として出来るようになっています。でも毎日々「これは地元の方々の為になっているか?自己満足にはなっていないか?」を自問自答する事も忘れてはいません。

参加者さんが歌津にある寿司屋「竜巳や」さんで昼食をとっている間、販売会の商材探しの為、近くにあるみなさん館、歌津小太郎を訪問し関西や東京で行う支援販売会の商品を決めます。仕入れ原価に送料を加算し販売するだけで100%利益はなく、全てスタッフの方々の善意で行われています。

さんさん館で着替えを済ませ、さんさん商店街で関西組とお別れし視察の為防災対策庁舎、戸倉小学校跡へ向かいます。風が出てきて寒くなってきました。1月11日、今日は月命日です、戸倉中学校跡で黙祷を行う予定です。__ 2-8防災対策庁舎は宮城県の管理下となり、ご覧のようにフェンスで囲まれてしまいました。10614時46分 海に向かい黙祷を行いました。

三重からいらした参加者M・Sさんと陸前戸倉駅バス停でお別れし、バスは順調に東京に向かい、無事到着致しました。

追加写真085091098オッカンはいつも元気です。__ 5-2参加者さん達が描いたブイアートが皆さんの帰りを待っています。__ 5-8ワカメもこんなに育っています。

皆様お疲れさまでした、又お会いしましょう。     完