第20回ボランティアツアー その1

先月、例年お手伝いさせて頂いている南三陸町志津川にある上山八幡宮の稚児祈祷について禰宜さんの工藤真弓さんに日程を伺ったところ「お彼岸前にやりたいから19日なんです」とのこと、ボランティアの参加者さんが多く集まる連休の前には東京を出発しなければならず、果たして沢山の参加お申込みがあるのだろうか?と思いつつ蓋を開けてみたらなんと15人もの参加となりました。初めての方も多くまだまだ想いはしっかりあると感じました。 前日チリでは大きな地震があり、東京でも津波警報が出ていましたが到着前には警報も解除され一安心!!常磐道を北上、広野町から6号線沿いの沿岸部にはいります。20-2楢葉町の全町避難の解除が大きく報道され、巷には終息感が漂っています・・・四年半人のいなかった町にいったいどの様に戻り・生活し・生きていけるのでしょう?避難先での住まいなどの生活補助が撤廃される事だけが現実として残るだけです。この現実を報道する番組は稀で、多くは全町避難解除の報道が主流 です、その情報しか得れない方々はそれを真実と思ってしまうのではないでしょうか?写真は富岡駅前

津波で破壊されたままの街並みが残る場所、避難解除されない地区にはまだまだこのような光景が残っているのです、そして何万という人々が故郷を失ったままなのです。

三陸道を河北で降り、道の駅でお花とお線香を買い求め、いつも伺う大川小学校へ向かいます。20-3全員でお焼香と献花20-4少しだけ残った小雨の中、視察を行います。20-5前日迄の雨で増水した道路脇ではご遺族の方々でしょうか、排水作業を行っていました。初めて参加された方が「震災のイメージが湧かない」と道中はなしておられましたが、この大川小学校跡を視察し少しだけイメージ出来る様になったと話されていました。住居や生活があった場所は今は全て雑草が生えている原っぱなのですから当然かもしれません。

南三陸での宿泊先「やすらぎ」の夕食では今が旬の戻りガツオのお出ましです、ご飯も美味しく、沢山頂きました。20-6翌日は全員で上山八幡宮の稚児祈祷のお手伝い。男性は神社に来られる方々の為に境内を掃除、女性は稚児祈祷着替え・飾りつけの練習です。 20-720-920-10着換えモデルは稚児さんではなく、参加者M・Sさんです。

いよいよ本番!! 震災前はこの日には100人位の親子が来られたそうですが、今は30人程と激減、でもここで友達や親御さんたちが出会える事を楽しみにしているようです、そしてお孫さんの成長を笑顔で喜ぶおばあちゃん達の姿がありました。20-15着替えた子供達を鳥居をくぐって案内する参加者T・Hさん20-16練習の成果を発揮しています。20-17境内には天狗さんもいます。記念写真に大忙しでお子さん達に大人気(お子さん達にとってこの思い出は長く心に残ると思います)実はこの天狗さん福井からの参加者Y・Yさん20-13午前中の稚児祈祷が一段落し、境内で交代の昼食(コモンズ内海さん特製のハヤシライス弁当でした)。20-20写真左から S・Tさん、K・Sさん、S・Hさん、R・Mさん、I・Yさん、T・Hさんの面々20-12笑顔が素敵です。                                     続く