多くの皆様、新年明けましておめでとうございます、2011年4月より多くの地域での災害支援を行い、実社会に生きて想うことが多くあります。

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「自分本位、自分さえよければそれでいい」、、そんな場面に出くわすことも多くありました、人を利用してまで私利に走る人もいれば、「自分のことより人の事」を生き方として実践されている方々に出会うこともありました。

「まさか自分が、この地域がこんな災害に見舞われるとは」という声も多く聞こえるようになった気がします、首都直下型地震への備えを標榜し、防災を生業にされる方も増えています、発災後、公園のベンチがおトイレなり、炊き出し用のかまどとして使えるも、その開閉のカギは現場にはなく、行政が管理していたり、いつおきてもおかしくない巨大地震や自然災害、、言葉だけで体を動かさない口だけの大衆や、偉いね、凄いねと言うだけの傍観者も周りに沢山存在します。形だけで本質的に何かが上手く組み合っていない、他人事ではなく自分で動かなければならない、対岸の火事ではすまされない現実が近づいています。

追悼ツアー35 - コピー (2)

12月に催行したクリスマスボランティア参加者の3歳のお嬢ちゃんにお母さんが、いちばん嬉しかったことは?と聞いたとき、貰ったプレゼントとか、ほめて貰った事ではなく「プレゼントをたくさんの人達に渡せたこと、クリスマスリース作りを教えてあげられたこと」と答えたそうです、私達はこの純粋な想いや気持ちをもう一度、心の中に芽生えさせなければと思います、素直に打算なく困ってる人に手を差しのべる想いを持たなければならないと感じた一年であったと思います。

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一方で「この街は震災の時、沢山のボランティアが来てくれ、町は感謝の気持ちで溢れていたけど、時が過ぎて、その感謝の気持ちを感じられない街にかわってしまった、私らはボランティアさん達が来てくれたことが心強く、おかげで、ここまでこれたのは確かなんだ、なんとかしてその感謝の気持ちを現したいんだ」と一人の漁師さんから相談を受けました、良心と感謝、この二つの目に見えないものが人として、忘れてはいけないものではないでしょうか。

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年々自然災害は増え、千年に一度の災害が身近になり、百年に一度の風水害が毎年訪れるようになってきています、物理的な備えと心の備えが必要です、私達は被災地の支援活動や防災啓蒙活動を通じて、より一層災害を身近に感じられ、一人ではなにも出来ないことを知り、思いやりをもった共生が大事であることを認識しています。

平凡な社会は一瞬にして失われ、形あるものは脆く、自然に抗うものは存在しないとも感じています。

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私達は今年も、東日本大震災被災地 南三陸町に寄り添いながら、災害被災地の支援活動を継続していきますし、多くの支援活動参加者さん達とお会いする事を楽しみにしています。

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2020年の南三陸町ツアーについて

・3月11日追悼ツアー :3月11日が水曜日で通常の1泊2日の旅程が困難なため、以下の行程計画とします。

10日(火)19時 東京駅出発~深夜南三陸着

11日(水)午前は漁業支援or現地視察(伝承館など)午後は上山八幡宮or記念公園で追悼 →東京へ

・3月20日(金・祝)~22日(日):漁業支援ツアー

・4月17日(金~19日(日)     :漁業支援ツアー

・5月2日(土)~4日(月・祝)  :漁業支援ツアー

・7月24日(金・祝)~26日(日):寄木ご縁まつりツアー                                 *南三陸歌津寄木漁港の皆さんと「感謝の想いを分かち合う」イベントを本年より開始します。

・9月19日(土)~21日(月・祝):志津川上山八幡宮稚児行列支援ツアー

・10月・11月は基本的に活動はありませんが、必要あれば行動致します。

・12月18日(金)~20日(日):志津川&歌津地区でのクリスマスイベントツアー

 

丸森町ボランティアについて

・1月9日からボラセンが再開します、まだまだ現地ニーズはあるものと思われますので、年明けからのフェローズの活動予定として1月のボラセンの情報を得て2月は8・9日、22・23日を仮日程とし、1月15日時点で日程を決定致します。

今年も宜しくお願い致します。スタッフ一同